今日は仕事で1日山歩き。
夕飯食べてちょっと横になってたら、
うっかり寝落ちしてしまいました。
最近、眠気を堪えるのが辛くなってきたようです。
今日はこれを。
ルー・ドナルドソンが一旦離れた古巣のブルーノートレーベルに舞い戻ってから
製作された大ヒットアルバム、アリゲイター・ブーガルーです。
ハードバップ誕生にも深く関与したアルト・サックス奏者、ルー・ドナルドソン。
そんな彼がファンキー且つ、ソウルフルな路線に進んだ時に産み落とされたアルバムです。
ジャズファンクの名盤扱いをされていますが、自分が聴いた限りでは曲によっては
ファンクよりもソウル寄りな風にも聴こえます。
聴き易く親しみやすいメロディーを奏でるドナルドソンのサックスは、聴いているだけで
自然と体が動きだしそうな、キャッチーで素敵な曲ばかり。
しかし、真面目なジャズファンからは「日和った」だの「シャリコマ」(売れ線狙い、
コマーシャルの逆さ読み?ギロッポンとかあんな感じか)だの随分と揶揄されたようです。
そんな理由でこんな良いアルバムを聴かないなんて、凄く勿体ないと思うのです。
軽快にスイングするサックスに絡むオルガンも良い仕事をしていますし、
自分の大好きなブッカー T.&ザ・M.G.sを彷彿とさせるのも、そのオルガンの音色が
少なからず関係があると考えます。
タイトルトラックでもある(1).アリゲイター・ブーガルーの耳から離れない、あの独特のノリ。
アルバム最後を飾る(6).アイ・ウォント・ア・リトル・ガールの聴いただけで溶けてしまいそうな
ドナルドソンの極甘なサックス。
酒でも片手にゆるりと浸りたくなる曲でもあります。
もともとは息抜きに吹いていたサックスにメンバーが音を合わせていたものを急遽、
プロデューサーが録音したという偶然で生まれたヒット曲、アリゲイター・ブーガルー。
本人の回想を引用すると、「苦労に苦労を重ねて録音した曲はヒットのヒの字も
なかったというのに、なんてこった。」
人生なんて、得てしてこんなものなのかもしれませんね。
それでは。