寒波が去らない所為か、雪はやみましたがまだまだ寒い。
ああ、桜はまだかいなと。
今日はこれを聴いてます。
フリーでお馴染みのポール・コゾフが率いたバックストリート・クローラー。
そして、コゾフが亡くなった後に残ったメンバーで再始動したバンド、クローラーの「毒牙」です。
所謂、ハードロックの範疇で語られることが多いバンドですが、
聴いてみれば意外とそうでもないことに気付きます。
ソウルフルなヴォーカルと相まって黒人音楽に見られるような
独特のクロさも顔を覗かせています。
ただ、アルバム全体の印象としてはどうしても地味に感じてしまうかも。
要所要所で印象的なフレーズを聞かせるギターは
派手さは無いんですけど、でしゃばり過ぎずに押し引きを心得た
ツボを押さえたプレイが魅力的です。
流麗なキーボードもバンドサウンドに華を添えてますね。
ブリティッシュ・ハードロック特有の湿り気を帯びた独特の粘りがある曲もありますが、
それよりもう少し普遍的な、何というかポップスやアメリカンロック等にも
通ずるところがあるように感じました。
もし、コゾフが存命だったならこの曲達にどんな息吹を吹き込んだのか?
「もし」を言い出したらきりがありませんが、気になるところでもあるのです。
そんなことをあれこれ考えながら耳を傾けるのもまた一興。
それでは。