穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

穏やかな楽しみ

朝からの凄まじい風に仕事にも支障が出るレベル。
案の定、帰社した途端に災害復旧現場へ行けと命じられました。
まあ、そう長引かずに帰ってこれたのは幸いでしたが。



今日はこれを。
フレンチ・ロック、またはプログレ
フランスが誇る奇怪なバンド、マグマが70年に発表した1st。
「コバイア〜マグマ誕生」です。



独自に生み出したコバイア語を操り、ジャズからの影響を色濃く感じさせる
ホーンセクションを中心とした初期のサウンドスタイル。


そのコバイア語で描かれる一大抒情詩ともいえる曲の数々。
偏執的ともとれる反復リズムに激しく繰り返されるリズムチェンジ。
それらを丸ごと飲み込むかのような雄大なコーラス。
リズムに複雑に絡み合うサックス、フルート、ギターなどなど。


それぞれが己が存在をこれでもかとばかりに叩きつけたような、
熱のこもった演奏が繰り広げられています。


しかも、デビュー作からして圧倒的なボリュームを誇る2枚組。
新人にしてその型破りなサウンドスタイル及び、曲の完成度。
全てにおいて規格外な点は既にこのデビュー作から遺憾無く発揮されていたようです。


神秘的なコーラスと艶やかなサックスとの絡みが一変、
呪詛めいた呟きに変わったりするこの落差もこのグループを
楽しむ一つのポイントではないかと自分は考えます。


一聴して、荒削りで野放図なことばかりやっていると勘違いされがちですが、
最後にはバチッと曲を纏める力量とセンスもまた彼等ならでは。
そのアクの強さ故、宗教めいた扱いをされたりで好き嫌いが分かれますが、
ハマれば抜け出せなくなる底なし沼の様なバンドです。


今宵も深遠なるコバイア語の囁きに身を委ね・・・



それでは。