穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

暁の断頭台

朝からぐぐっと冷え込んだ今日。
立山山頂では初冠雪も確認されたとか。
そして、昨夜の雨の影響による高速道の土砂崩れにより
8号線が朝から物凄い渋滞に。
やっぱり、迂回路が分かりづらい林道しかないという事実も
少なからず影響しているんでしょうね。



今日は会社帰りにこれを。
鬼才、駕籠真太郎氏が長編描き下ろしで世に問う問題作
「ハーレムエンド」です。



オビ裏側に表紙詐欺との注意書きがありますが、注意深く内容を確認すれば
詐欺でもなんでもないことに気付かされます。



女性限定の復讐集団、ハーレムエンドがひょんなことから特殊アニメ制作集団
フリッカーズのメンバーの一人を始末したことから始まる、極悪VS極悪という
血で血を洗う壮絶な抗争に発展してしまう物語。
最近はお得意のエログロ・ナンセンス・人体解体等の描写をを封印したような
作品が多かった氏ですが、今作ではそのリミッターが外れたかのような暴走ぶり。



復讐殺人サイト、ハーレムエンドに日々舞い込む女性からの多数の復讐依頼から
念入りに精査した上、たった一件に絞り込み復讐を成し遂げる女性5人組。
しかし、前述の通りフリッカーズのメンツの一人を始末してしまった
ことから悲劇が始まります。



また対するフリッカーズというのが普通のアニメ制作では飽き足らず
拉致殺害した死体に防腐処理を行い、それらを使用した
ストップモーションアニメ(肢体アニメとか言ってます)だけを
製作しているというキチガイ製作集団であり、もう、この設定だけで
如何に反社会的でインモラルな集団かが窺い知れるというもの。



そして、今作では非常にアニメ、声優ネタを多く取り入れています。
言うまでも無く悪意に塗れたものなんですけど。
これなんかまんま平野某とか・・・
ちゃんとコキンちゃんモドキも居るところが細かいというか、解っている。



ゲノムのパクマンみたいなのにパクッとやられちゃう、どっかで見たような魔法少女
勿論、これも死体。



出演声優の方々。
一人を除いて当然、処理済み。



こういう偏執的ともいえる解説も氏ならでは。



徹底した乾いた視点と描写に、ねっとりと絡みつく特盛りのブラックユーモア。
人体さえもパーツの一部としか見ていないようなその扱いは
デビュー当時から変わらない氏の作品に見られる特徴の一つ。
そして、正義無き戦いの果てには、はたして何が・・・



非常に人を選びますがハマれば抜け出せない底なし沼。
秋の夜長にでも一つ。



それでは。