穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

愛のリビドー(性的衝動)

雨が降ったり止んだり。
こういう日が続いて気が付いたら梅雨入りしてるのかな。



雨の日はしっとりとした曲でも。
で、今日はこれ。
チャーリー・パーカーがストリングスを従えて演奏したアルバムの中の1枚、
1950年に発表された「CHARLIE PAKER WITH STRINGS №2」です。



ストリングスを取り入れたジャズアルバムも多数ありますが、これもそんな1枚。
弦楽をバックにパーカーがスタンダードナンバーを吹く内容なんですが
ただ、このアルバムが出た頃はファンから不当に評価されたそうです。
曰く、「パーカーがこんな迎合したような日和ったアルバムを出すはずがない」と。
しかし、この企画自体がパーカーが考案したもので、クラシック音楽を敬愛して
やまない彼がその演奏に自身のアルトを乗せて生み出されたその曲達。
そんなスタンダードナンバー達を、誰より聴きたかったのが
他ならぬ彼だったのかもしれません。



弦楽の調べに乗せてパーカーのワンホーンが準えるスタンダードナンバーのメロディー。
どれも素晴らしいものですが彼お得意のアドリブは極、控え目で
オーソドックスなプレイに徹しています。
勿論、中では素晴らしいソロも聴けますが。
バックのストリングスも決して前に出過ぎることは無く、パーカーの演奏を
盛り上げる為、手堅い演奏に徹しています。



優雅な弦楽に滑り込むように流れ込んでくるパーカーのアルト、
聴いているとなんとも穏やかな気持ちになってくるのです。
また、グロテスクともとられかねない二羽の鳥が並んだなんとも
ユニークなジャケットも印象的。
同ジャケットを使用したベスト盤的存在の「コンプリート・マスター・テイク」
なるものも存在しますので、ウィズ・ストリングスの演奏を手っ取り早く
楽しみたければそちらの方がいいかもしれません。



昼間に酒でも舐めながら聴きたくなる1枚です。




それでは。