穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

皆殺しのララバイ

週末の雨天は何処へやら。
今日は1日胸のすくような秋らしい快晴となりました。
願わくばこのお天気が続くことを祈って。



さて、今日はこれです。
アポロンレーベルから95年に出たプログレ・コンピレーション盤
「SI MUSIC LABEL INTRODUCTION 1995」です。

 



90年代オランダに「SI MUSIC」なるプログレ専門のレーベルがありました。
元を辿ればプログレミニコミ誌から始まりそれが大きくなって独自に
レーベルを持つまでに至りました。
所属バンドもコラージュ、エヴァロンなどなど、ここ日本でも結構な人気が
出たバンドもいくつかは在籍していました。
当時の国内では今は亡きゼロ・コーポレーションと、やはり今はもう存在しない
アポロンからアルバム単位でのリリースがいくつかありました。
ちなみにゼロの方は経営不振による撤退、アポロンバンダイミュージックと名を変え
更にその後の編成であのアニソンのランティスへと変わりました。



そんな90年代中頃に活発に活動していたSI MUSIC所属の10バンドの音源を
収録したコンピレーション盤がこちらなのです。
先のコラージュ、エヴァロンをはじめ、ディレンマやアラゴンなんかの音源も
収録されています。



アラゴンなどは当時ゼロ・コーポの方でアルバムを出していたのに、こちらの方にも
音源収録されていたりとなんだか面白い現象が。
まあ、レーベルやバンド毎の契約ではなくてアルバム毎の契約だったことから
起こった現象だと思われるのですが。 



さて、曲の方はというと、各バンドそれぞれ無難にヒットした曲で攻めてきたようで
なかなか安定した内容で楽しませてくれます。
しかし、そこはプログレ、収録曲の半分は7〜9分台と長尺指向なのは
プログレ者としての因果によるものなのかどうか。 
また、キーボード多めのプログレシンフォ、ギターがバリバリ唸るプログレハード、
または執拗に変拍子に拘る由緒正しき古典的プログレと、それぞれのバンドが
個性を見せつける中で8曲目タイムロックが演奏する「NAPOREON BONAPARTE」が
途中にハードな展開を挟みつつ、なんかもう普通に爽やかなメロディアス・ハードロックで
意外といえば意外な内容なのでした。



当時、このレーベルの音源に入れ込んでいた自分を思い出しつつ、
思い出の曲に暫し浸るのでした。




それでは。