穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

お人形

昨日に引き続き猛烈に風が吹きまくった今日。
そんなもんですから特急関係も朝から順次運休に。
一降り前の荒れじゃなきゃいいんですけど。



今日は会社帰りにこれを。
もう、最近ではその活動形態が仙人みたいになっちゃってた
漫画家、桜玉吉さんの数年ぶりの新刊「深夜便」です。



あの3月11日以降、漫画喫茶に籠るようになり
そこで描き上げられたものを綴った1冊。
氏の作品はずっと読んでいますが何度目かの休載直前の
状態は痛々しくもあり、また妙な可笑しさもありという
何とも形容しがたい不思議な日記漫画の体をとっていました。
ただ、作品中でもその病気に纏わる描写はその荒々しい
ペンタッチによる独特なざらつきを感じさせながらも
ヒリヒリとした焦燥感にも似たようなものを伴いつつ、
描写の方はあくまで淡々と乾いたものにわざと
徹しているようにも感じました。



50オヤジが日常を過ごしていく上での誰でも身に覚えの
あるような普遍的な出来事や、それに纏わる体験などが
ゆるっとした描写で描かれています。
氏も年を重ねただけあって、ネタの方も随分と踏み込んだ
プライベートなものも目につきます。
ただ、基本はやっぱりあの漫玉日記ですので。



何度目かはもう忘れましたが復帰に向けた再始動で
あることを踏まえて、今後も無理せず元気でのびのびと
描いてほしいと願うだけですね。




それでは。