穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

まぼろしの雪山

快晴とまではいかなくともまずまずのお天気でしたが、水平線も霞みがち。
肌に感じる風はもう秋のそれです。



もう暫くしたら収穫が始まりますね。
実の成りが良いのか稲穂が大きく頭を垂れています。



さて、来月のラウドパーク目指してまだまだおさらいは続きます。
今日はこれを。
マノウォーの96年発表の「LOUDER THAN HELL」です。
喧しさに人一倍拘り続ける実に彼等らしいタイトルで。



前作での長尺で仰々しい曲が不評だった影響なのか、このアルバムでは
各曲が随分とシンプル且つ、コンパクトに纏められています。
メタルと聞いて思い描くような分厚い音の壁も無く、その隙間の多い
シンプルな音作りはメタルというよりはハードロックのそれに
幾分か近いように感じます。
だからといってつまらないのかというとそんなことも無く、ここに
あるのは紛れもない、あのマノウォーの音です。
1曲目「RETURN OF THE WARLORD」ザクザク刻むギターリフとシンプルな
ドラムの音が嫌でもこちらの耳を刺激します。
コール&レスポンスがライヴでも映えそうなミドルテンポの好曲で
アルバム冒頭を飾るに相応しい1曲です。



全体的に余計な装飾をギリギリまで削ぎ落とした非常にシンプルな
曲で勝負しているアルバムですね。
その分、誤魔化しが効かない中身での勝負とでも言いたげな
ノリの良い曲が多数収録されているところも分かり易くて好印象です。



徹頭徹尾、ヘヴィメタルに殉ずる彼等の姿を滑稽だと嘲笑する向きも
確かに存在しますがその一方で「神がヘヴィメタルを創った」
なんて、真顔で言っても様になってしまうのも間違いなく彼ら。
来日に備えてなのかアトランティック時代の3枚も廉価盤として
今月リリースされたばかりですし、未経験者には丁度いい機会
なのかもしれません。



さあ、今より更に聴き込んで来るべき日に備えないと。






それでは。