連休もいよいよ終わりですね。
これだけ纏まった5月連休を過ごせたのは何年ぶりでしょうか。
基板のプチプチを傷んだ物から優先的に巻き直し。
経年劣化もありますしこればっかりはしょうがない。
残った時間は映画等を観て過ごします。
地元、大糸線を走っていたキハ52の映像集。
冬の大糸線と言えば何は無くともまず大雪。
引退後のアンコール運転もチケットは即、完売。
現役時では考えられなかったぐらいの人気ぶりでした。
さて、今日はもう1本
66年製作のイギリス、アメリカ合作のホラー映画
「怪奇!呪いの生体実験」です。
日本では未公開ながら何故かテレビでは放映されたそうで。
ナチス総統の命により終戦後に党を復活させんが為、当時のナチス
党員内から選りすぐりの1500名を冷凍保存、20年後に解凍し
最終的にナチ党復活を目論む元党幹部とそれを実現せんと
尽力する科学者達。
その科学者にはバルジ大作戦などでもお馴染み、ベテラン俳優の
ダナ・アンドリュースが扮します。
解凍は成功しますが肝心の脳の復活が不完全で個々になんらかの
障害がみとめられること、重要実験の失敗などの積み重ねにより
結果的に生きた脳が必要ということとなり、科学者の姪の友人で
あり研究所へも同行していたエルサが犠牲となってしまいます。
実験の為、生首のみで生かされ続けるエルサ。
科学者達も罪悪感に苛まれながら己が知的好奇心には抗えません。
目論見が白日の下に晒され、物語は終焉を迎えますが、ああ、この
後味の悪さは映画「ジョニーは戦場へ行った」と同等のものですねえ。
なんともやりきれない。
別段、凝った特撮などは使用していませんが、しっかりとした演出と
陰惨で如何わしいこの独特の雰囲気がこの作品の特徴であり、
それが全編を支配しています。
また、生首を生きたまま保存し実験に使用するというこの
シチュエーションは、ロシアのベリャーエフ原作であるSFミステリー
「ドウエル教授の首」からの影響が確実に認められることも
見逃せないポイントの一つなのではと思います。
連休最後を不気味映画で締めるのも悪くないですね。
それでは。