穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

ダイナマイト大作戦

アマゾンプライムより、会員見放題のお薦め番組案内が
届くんですけど、その中に妙な1本を見つけました。
「IRON SUPER MAN」なるこの映画、ひょっとしてマッハバロンの
海外版か何かなんでしょうか?



あれ、何か俺の知っているマッハバロンと微妙に違う・・・
というか、あんた誰?



ガンさんとジョージ以外、みーんな「あんた誰?」状態。



花倉刑事まで代わっとる。
一体、何なんだこれは?・・・



その後、親切なフォロワーさんに教えていただいた
情報によると、マッハバロンのアジア版映画だそうで。
今までその存在すら知らなかったものですから、これには
かなり驚かされました。



少々調べてみたところ台湾・香港・日本で共作された
映画だということが判りました。
劇中にも何故か「空飛ぶマジンガーZ」のインストゥルメンタル
バージョンが使用されていたりと、このごった煮感が醸し出す
カオスっぷりもアジア映画ならではで、なかなかのもの。
けれでもこの映画が製作された75年頃といえば、まだ台湾と
我が日本との国交は断絶状態だったような記憶が。
そんな背景からか台湾国内でも封切り後に上映禁止を
食らったりと色々と悶着があったようですね。
当時は蒋介石時代より続く独裁政権下だった台湾社会情勢を
鑑みるに、これはもう致し方なかった面もあったと考えるのが
妥当なのでしょう。
それが巡り巡って世に出たんだろうなという勝手な解釈を
してみたりで。



好きだった特撮番組のアジア版を観ながらそんなことを
つらつらと考えていたのでした。



はい、今日はこれ。
英国出身のバンド、ユニヴァースが71年に発表した1枚
タイトルも同じく「UNIVERSE」です。



解説によると、当時ツアー中だった北欧ノルウェー
レーベルオーナーの目に留まり数百枚のみがノルウェー
国内で発売されたという何とも変わった経緯を経て
世に出た1枚。
そんな事情ですから今までは随分とレア盤扱いに
なっていてという事実にも頷けます。



さて、そんな1枚の内容ですが、特徴的なファズギターと
たっぷりとタメを効かせたリズム隊が特徴的な、コク深い
ブルーズロックを聴かせる点では同国のフリーと符合する
点も見え隠れしたりで。
曲の要所要所に耳によく馴染むハモンドにピアノと
鍵盤楽器やアコギを配してある点に英国的香りを感じさせると
同時に、一本調子にならないようにと腐心した痕跡が窺えます。



この1曲だけでも聴く価値は充分ですが、他にも良曲が
多数収録されていたので結果、大当たりとなった1枚でした。
















それでは。