穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

ウィークポイント

興味深い本を1冊読み始めました。

セガの家庭用ハードほぼ全てに関わられた佐藤秀樹氏による

「元社長が語る!セガ家庭用ゲーム機開発秘史」です。

 

 

 

セガに入社後、SG-1000の開発から始まった佐藤氏の経歴は、文字

通りセガハードと共に歩み、もうこれはセガハードの父と言って

しまっても過言ではない程です。

それぐらい各ハードの開発に深く関わってきただけに、やはり

出てくる言葉もそれ相応の重みを伴ったものです。

そして普段ならイニシャルトークとなるような単語もポロポロと

飛び出してくるものですから、益々読み進めるのを止められなく

なってしまうのでした。

ただ、この本。

左から右に読み進める作りになっているので少々読み辛く、その点

だけが不満でしょうか。

 

 

 

はい、今日はこちら。

フレンチ・プログレジャズロックバンドとして他者の追随を

許さず、独自路線を突っ走り続けるバンド、マグマ。

そのマグマのレパートリーには大曲がいくつも存在する訳ですが、

今までライヴで断片的なパートを演奏されてきたのみで、長いこと

その全貌が不明だった大曲、ZESS。

その未完の大曲であったZESSが今年に入って突然スタジオ音源

としてリリースされました。

 

 

 

今後もこの曲はライヴでのみ断続的に演奏されていくのかなと思って

いただけに、まさに青天の霹靂です。

精神の終焉を意味するというアルバムタイトル、ZESS。

活動歴が長いバンドだけにいよいよ総決算的なプロジェクトにも

着手し始めたのかなんて、つい、要らぬ勘ぐりの1つもしてしまう

ことについてはご容赦願いたく。

曲の方はといえば重いテーマの割には反復するピアノにのせ、ゴス

ペル風のコーラスが彩りを添えながら段々と盛り上がっていくという

いつものマグマ節。

初期曲のように怨念めいたドロリとした陰鬱さはほぼ皆無で、快活で

耳に馴染みの良い楽曲です。

共演しているオーケストラとも予想以上によく馴染んでいるようで

結果、全体的な品質も素晴らしいものになっているのでした。

昨年1年間おとなしかったのは、ほぼ、このアルバムの制作に費やさ

れた為と解説にありますが、それも納得の完成度の高さです。

何年経とうがマグマ、いやさ、クリスチャン・ヴァンデ恐るべしと

いったところでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは。