穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

炎緑の予感

年前に1本映画を観ました。

冬戦争後に再び起こったフィンランドソ連の戦い。

所謂、継続戦争について描かれたフィンランド映画

「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦争」です。

 

 

 

パッケージ裏の推薦文は押井さんが。

 

 

 

フィンランドでは古典といっても差し支えが無い程に

よく知られる原作「無名戦士」ですが、過去にも何度

か映画化された本作を新たにリメイクし、フィンランド

史上空前の大ヒット作となったそうです。

第二次大戦時、隣国ソ連からの侵攻を受けたフィンラン

ドは果敢に戦い抜きソ連軍を退けますが、領土の一部を

奪われてしまいます。

その冬戦争終結後、再度、ソ連軍の侵攻を察知したフィ

ンランド軍はその迎撃と奪われた領土奪還の為、ソ連

と進軍を開始します。

その継続戦争をフィンランド軍兵士4人の視点で描いた

のが本作。

 

 

 

明らかに兵員や軍備でも勝る強大なソ連軍を相手に粘り

強く戦い抜いたフィンランド軍ですが、その後、ドイツ

軍と手を結び一時はソ連軍の侵攻を押し戻すまでに至り

ました。

しかし、圧倒的な戦力差は埋めることができず、最後は

和平交渉という名の元に条件付き停戦を迎えます。

 

 

 

主人公である4人は英雄でもなんでもなく、ある者は家

族や奪われた土地を取り戻す為、またある者は故郷に残

した婚約者の為にと、ただひたむきに戦う市井の人間達

に過ぎません。

その4人の目を通して描かれたのが継続戦争という名の

壮絶な戦い。

ソ連に比べれば貧弱と言わざるを得ない小国であるフィ

ンランドが無謀とも言える対ソ連戦をどのように戦い抜

いたのか?

この映画はそういったものの記録でもあります。

 

 

 

できればこれの前編的存在になる冬戦争について描かれ

た1作「ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦」も併せて

観賞すれば、情勢や物語の背景にもより理解が深まり、

一層楽しめるのではと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは。