クラリスディスクから長期間にわたり大量にリリースさ
れたSNKの新緑サントラシリーズ。
それも今回のVOL.24でいよいよ最後なのだそうで。
思えば俺が購入したのは航空騎兵物語等が収録されたシ
リーズ1作目と、初期キング・オブ・ファイターズのサ
ントラだけで、最後に購入したのもT.A.N.K等の初期SNK
タイトルが収められたこのアルバムのみだった事実を鑑
みるに、やはり、俺にとってのSNKゲーというのはネオ
ジオ登場前夜までのタイトル群に特に強い思い入れがあ
ったのだということを、サントラを聞きつつ再認識した
次第であります。
T.A.N.K、怒IKARI、怒号層圏と、タイトル自体は既発の
ものばかりですが、こうして新規にデジタル録音された
音源を聴いてみますと聴き慣れたこれらの曲もまた違っ
た印象を受けるのが面白い点でもありました。
ファイターズのシリーズに於いて作を重ねる毎にどんど
ん洗練されていったイメージがありますが、それ以前の
80年代のタイトルでは脂っこくクセの強いグラフィック
に尖ったFMメロディーと、粘っこいフレーズを聴かせる
ベースラインの楽曲群が特徴でありました。
荒々しく武骨で不器用でありながらも、ギラリと鈍い輝
きを放つタイトル群に堪らない魅力を感じ、当時の俺の
目にはまるでダイヤの原石のように映っていたのです。
所詮、オッサンのノスタルジーと言ってしまえばそれま
でですが、俺の高校時代を色鮮やかに染め上げてくれた
のは間違いなくこのサントラに収録されたタイトル達だ
ったことは間違いありません。
それでは。