1枚聴きました。
ジャズ・オルガン奏者であるジミー・スミス先生が74年に
プライドレーベルにたった1枚だけ残したアルバムがこちら。
「BLACK SMITH」です。
ソウルジャズの名盤として語られてきた本作ですが、
なんとCD化は世界初だというのだから驚きです。
そしてこのプライドなるレーベル。
けっして枚数は多くありませんが個性的なアルバムを
リリースしたMGM傘下のレーベルなのだそうで。
MGMといえばジャズで知られるあのヴァーヴを擁する
レーベルですし、案外そういったところの繋がりで生み
出された経緯もあったのかもしれませんね。
いつもの路線の延長にある内容なのかな?なんて勘ぐりつつ
聴いてみましたが、1曲目の「Hang 'Em High」を耳にして
ブッタマゲましたね。
なんだ、このソウルフルでとめどなく溢れ出るグルーヴは!と。
いつものジミー先生を想像しながら聴いてみたら完全に予想
を裏切られました。
バリー・ホワイトの「I'm Gonna Love You Just A Little Bit
More Baby」の名カバーをはじめ、聴いているだけで体を
ゆすりたくなるような名演、好アレンジのオンパレード。
いや、ジミー先生程の知名度がある方のアルバムでもこのように
日の目を見ないアルバムも、まだまだ多くあるのだなと再認識
した次第です。
「ソウルやR&Bは好きだけれど、ジャズはちょっと」みた
いな方にこそこのアルバムを聴いてほしいです。
俺もそうであったように、いい意味で予想を完全に裏切られ
るでしょうから。
いや、しかしまだこんなアルバムが埋もれていたとは・・・
それでは。