穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

源三さん

出先にて妙なオブジェに遭遇。

その風体からなんとなくパックマンのモンスター

達を想起したのでした。

 

 

 

先日のユニバーサル名盤再発シリーズを黙々と

聴いております。

今日はこちら。

カナダとイギリスの混成メンバーによるトリオ

バンド、メイ・ブリッツが70年に発表した1st

バンド名と同じ「MAY BLITZ」です。

 

 

 

前々から聴いてみたいバンドの1つでしたが、

漸く今回こうして視聴する機会に辿り着きました。

まず目を惹くのが鉛筆による硬質なタッチで

描かれたジャケットアート。

下着姿の類人猿に、右上にはギラリと輝くヴァー

ティゴレーベルのマーク。

もう、これだけで期待で胸がパンパンになります。

そして、ジャケットに描かれたゴリ女こそがバンド

のマスコットであるメイ・ブリッツさんなのだとか。

 

 

 

この時代のイギリスバンドらしくスタイルはブルーズ

をベースとしながら、ハードロック、サイケデリック

プログレにジャズ要素と、もう、これでもかのテンコ盛

り具合になっております。

ジェフ・ベック・グループに在籍していたトニー・ニュ

ーマンが繰り出す鬼神の如きドラミングはパワフル且つ、

変幻自在なリズムを叩き出し、バンドの屋台骨としての

仕事を十二分に勤めていますね。

1曲目「SMOKING THE DAY AWAY」で聴かせるゴリゴリ

と這いずり回るような不穏なリフで攻め立てるその様は、

同レーベルに在籍したブラックサバスからの影響も色濃

く伺えますね。

途中のブレイクを挟みエレキとアコギの壮絶なユニゾン

を経て、あっと言う間に過ぎ去ってしまった8分弱のこの

1曲で、彼等が只者ではないことを確信させます。

一見、素直なようでいてどこかひねくれている曲の展開

や、多彩なジャンルを貪欲に飲み込み再構築するその手

腕には唸らせられることしきり。

そういった点を鑑みても彼等がイギリスのバンド、且つ、

実験的なアーティストを多数輩出したヴァーティゴという

レーベル所属という事実に納得せざるを得ないのでした。

 

 

 

 

 

 

それでは。