比較的暖かかった1日。
それでも風が吹くと寒いんですけどね。
さて、今日はこいつ。
アメリカン・プログレバンドのパブロフス・ドッグが75年に発表した1st
「Pampered Menial(禁じられた掟)」です。
なんとも微妙な表情をした犬のジャケットが目を惹きます。
ヴォーカリストであるデヴィット・サーカンプが率いるバンド。
そして、このデヴィットの個性的な中性的ハイトーン・ヴォイスこそが
このバンドのウリなのです。
マーク・ボランのような独特なビブラートを伴って発せられるその声は、
正に唯一無二。
こんな特徴的な声は今まで聴いたこともないってぐらいで。
アメリカのバンドの割にはメロディー等は多少湿り気を帯びたヨーロッパ風。
メロトロン、フルート等の優しい音色もその要因の一つでしょうね。
プログレと謳う割には変拍子も殆ど無く、哀愁を帯びたメロディーが
アルバムのかなりを支配する非常に聴きやすいアルバムです。
いや、デヴィットのヴォーカルが気にならなければですが。
とにかくこのデヴィット・サーカンプのヴォーカルが
クセが強すぎて人によってはそれだけで敬遠するかもしれません。
それさえ超えちゃえば良質なメロディーが堪能できる良バンドなんですが。
未聴の方は怖いもの見たさで試してみるのもいいかもしれませんね。
それでは。