穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

死に損ない狂詩曲

月曜日に突如、捻じ込まれたので今日も仕事。
北風吹きすさぶ中での作業は手足の感覚が鈍るほどの冷え込みで。



そんなわけで、帰宅後は冷えた体を温めるために熱い1枚を。
ザ・フーが71年に発表した5th「WHO'S NEXT」のSHM-SACD盤です。



彼等の最高傑作と称されることも少なくない1枚。
曲の完成度、演奏技術もこの頃が一番だったかもしれない頃に
世に出た1枚でもあります。
通常盤と比較してみてですが、全体的に音がおとなしくなっているというか、
エフェクトを抑えた非常に自然な音に聴こえます。
音の出方に極端な不自然さが無く、非常に滑らかなんですね。
そんなもんで従来盤の音に慣れた自分なんかの耳には
前述のようにちょっとおとなしく聴こえてしまい結果、
多少の戸惑いを感じた次第で。
けれどもその後、聴き込んでいくうちにこちらの方が
本来の音だったんだろうと納得するに至りました。



暴力的なハードロック的アプローチと耳に馴染みやすい良質なメロディー
とが好い具合に混じり合い、聴く度に新しい何かに気付かされる
ロック永遠の名盤的なそんな1枚。



実際、「BABA O'RILEY」や「WON'T GET FOOLED AGAIN(無法の世界)」
などなど、名演、名曲が多く収録されているのも嬉しいところ。
その名曲達をより深く楽しもうと繰り返し聴くことで段々と
耳に馴染んでいき、もうこっちの音でないと満足できなくなりそうで。



丁寧なリサーチによる最良のマスター使用とSACD規格により、
過去の名盤が劇的に蘇るこのシリーズ。
機会があればまだまだ手を広げてみたい所存です。




それでは。