穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

フォーリン・アゲイン

今日は1日好天に恵まれ仕事も捗りました。
妙高にてスキー場を眺めながら、ひたすら雪原を歩きます。
帰宅してみたら顔が雪焼けで真っ赤でしたが。



今日はこれを聴いています。
メロディー職人、マーク・マンゴールドが率いたドライヴ・シー・セッドのベスト盤、
ベスト・オブ・ドライヴ・シー・セッド〜ロード・トゥ・パラダイス〜です。



昔、アメリカン・ティアーズというバンドが存在しました。
カンサス、初期スティクスなどと並び、アメリカン・プログレハードの先駆者的存在の
一つとして知られ、75年〜77年までの間に3枚のアルバムを発表しました。
しかし、その活動は決して順調だったとはいえず、結果、活動にも幕が引かれたのでした。


その後、マークは80年にタッチという名のバンドで再始動。
ギターをメインに据えながら、洗練されたシンセフレーズが印象的な
ハード・ポップをウリにしたバンドです。
当時のレインボーのマネージャー、ブルース・ペインの積極的な売り込みの甲斐あってか、
2曲のシングル・ヒットを記録。
その年の第一回モンスターズ・オブ・ロックにレインボー、サクソン、スコーピオンズなどと
共に出演し、華々しくヨーロッパ進出を果たします。


しかし、2ndアルバムまでレコーディングしながら、それが発売されることは無かったそうで。
真相は謎に包まれたまま、タッチは空中分解してしまいます。


暫くして、ソングライター、セッションミュージシャンとして活躍していたマークですが、
やはり本人はバンドでの活動を強く望んでいたようです。
そんな中、89年に今度はドライヴ・シー・セッドという名で1stアルバムをリリースするのでした。


93年までに3枚のアルバムをリリースしたものの、レーベルからの満足なサポートも得られず
ドライヴ・シー・セッドは、またもシーンの中に埋もれていくのでした。


これは、そんな彼等の3枚のアルバムから選ばれた曲と、未発表曲、新曲を加えた
お買い得なベスト盤となっています。
マーク・マンゴールドのセンスの良いメロディーとそのアレンジ、
アル・フリッチの力強さが漲る表現力豊かなヴォーカル、
ロディアス・ハードを好む方ならその琴線にも触れることでしょう。


ドライヴ・シー・セッド休止後もソロ・アルバムやミスティック・ヒーラー、
ザ・サイン名義でアルバムをリリースしたり。
かと思えば、突発的にドライヴ・シー・セッド名義でのアルバムをリリースしてみたりと
その活動ペースはなかなか活発で少々予測不能ですが。


普段メロディアス・ハードを愛聴されている方には広くお薦めしたい1枚です。



それでは。