ジメジメと湿度の高い1日。
こりゃ、いよいよ梅雨入りも近いのかな?
今日はこれを読んでいます。
ラヴクラフトのクトゥルー神話のコミカライズシリーズ
「闇にささやく者」です。
原作は何遍読み返したか判らない程お気に入りのお話です。
いつもの異次元の邪神がどうこうという話ではなく、
遥か昔から宇宙生命体がとあるアメリカの田舎町に人知れず
飛来しており、特定の人物を操り秘密の活動を行っているという
異星人の侵略モノとも取れる内容になっています。
原作は話の展開が急だったり、説明不足、また分かり辛い表現により、
お世辞にも読み易いといえる内容ではありませんでした。
しかし、その分かり辛い不器用な表現がこの話の薄気味悪さに
プラスに作用していると考えれば、あながち悪いものではなかったのかもしれません。
終始、居心地の悪い不安を感じながら読み進めていくと、
これまたラヴクラフトお得意の唐突なオチ。
なんら、解決らしい解決も無いのが話の理不尽さに更に拍車をかけています。
それと、当時の自分が読んでいてとにかく気味が悪かったのが、
空間を自由に旅行するための装置。
人間の脳を生きたまま保管しておく円筒形の容器です。
これが当時の自分の想像通りの描写で正にドンピシャだったことにも
我が意を得たりと思わず膝を叩きたくなったほどで。
このシリーズは「ダンウィッチの怪」や、「インスマウスの影」など
代表的なものは結構な数、既に発売済みです。
長年慣れ親しんだ作品をコミカライズ作品で再びなぞらえてみるのも
また違った楽しみがあるというもの。
深遠なる闇に思いを馳せながら。
それでは。