今日は仕事で貝掛温泉の方へ。
雨にこそならなかったものの、その台風並みの
風速に終始凍えっ放しでした。
さて、今日はこいつを。
テナー・サックス奏者、アイク・ケベックにより
ブルーノートに残されたソウル・ボッサの名盤
「Bossa Nova Soul Samba」です。
ボサ・ノヴァとありますが大抵の人がイメージするような
軽快で涼しげなものとは違いブルースの解釈を加えた
随分と粘っこい曲調のアルバムです。
全曲ラテン系のリズムに徹しアルバムを通して曲に
統一感を持たせていますが、そんな中にケベックさんの
ドロリとしたテナーが吹き込まれると、ボッサと謳いつつ、
随分と野太いイメージが加えられそれがまた不思議と
曲によく馴染むのです。
ケニー・バレルのギターも曲のよいアクセントになっており、
長時間聴いていても聴き疲れしないところが嬉しいところ。
涼しげなボサ・ノヴァのイメージを騙りつつ、その実、
随分とディープなソウル、ブルースの要素を持ち込んで
一種独特な世界を築いていますね。
酒でも舐めつつ、不思議な雰囲気に包まれながら
楽しむのが丁度いい心地なアルバムです。
それでは。