穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

蒸発都市

週末に降った雪は平野部では結構溶けたものの、週末に来ると
言われている寒波でまたどうなるか、はてさて・・・



帰宅してみたらカレーだったので、コロッケを乗っけて
コロッケカレーを練成。
いただきマンモス。



はい、今週は俄かに俺の中に湧き起こったオルガン魔人である
ジミー・スミス先生のブームにより、氏のアルバムを集中的に
聴くことに勝手に決めたので、今日はこれを。
氏がブルーノートに残した数ある録音盤の中でも人気の1枚。
「Home Cookin’+5」です。



1958年から59年にかけて3回に亘って録音された音源を纏めた物。
他のブルーノートのアルバムとはちょいと毛色が違い
非常にしっとりと落ち着いた演奏を聴かせるジミー先生に
少々の驚きを隠せません。
氏のオルガンのイメージと言えば、奔放に引き倒すあのイメージが
まず頭に浮かぶので普段の演奏を期待していると肩透かしを
食らうかもしれないと思う程、音も選び抜かれ抑制の効いた
演奏になっているのはギターのケニー・バレルの影響が
強いのかもと変に勘ぐってみたりで。



1曲目「See See Rider」で聴かせる非常にゆったりとして穏やかな
オルガンの音色は「これがあのジミー先生なのか?」という
驚きと共に氏の違った1面が垣間見えてくるそんな1曲。
原曲よりも更にテンポを下げたゆるーいブルーズフィーリングが
程良い安らぎや刺激となってこちらの耳に届きます。
続く2曲目「Sugar Hill」もフワフワとした妙な感覚を覚える
不思議なアレンジで、1曲目の穏やかなイメージで緩みきった
こちらの脳に刺激を与えてくるので油断がならない。
5曲目の「Gracie」で聴かせる哀愁たっぷりのフレーズも
繰り返しの視聴で間違いなくクセになりそうなそんな1曲。



このCDではボーナストラックも5曲追加されていますね。
アルバム全体のイメージとしては落ち着いていて穏やかな
ブルーズが楽しめる好盤といったところでしょうか。
明らかにジャズよりもR&Bの方へ針が振れています。
人によってはお休み時には欠かせない1枚になるかもって、
一時期の自分がまさにその状態でしたし。



普段のイメージとはまた違ったジミー先生の1面を楽しめる
素敵な1枚に仕上がっており、満足度の高い1枚でもあります。
深夜の酒が実によくマッチしそうな。







それでは。