穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

幽声

日曜からシリーズもののホラーをぶっ通しで観ています。
そのシリーズの1作目、79年のアメリカ映画「ファンタズム」です。



主人公マイク少年の眼を通して見る、現実とも夢幻ともどちらとも
とれぬ非常にあやふやな世界で繰り広げられるファンタジックホラー。
監督自身が見た夢をそのまま映画化したとある通り、唐突な場面転換や
尻切れトンボな箇所など散見されますが、そういった諸々を全て
ひっくるめて楽しむ愛すべきB級映画
なんといってもシリーズ通してのライバルキャラである葬儀屋
トールマンのその長身から醸し出される薄気味悪さと佇まいときたら
主役を優に食ってしまう程の存在感です。



そして、これまたシリーズ通しての恐怖の対象であるシルヴァースフィア。
ザクッと対象の頭部に食らいついたら突き刺すドリルで相手の脳を
吸い出し尽くすまでその攻撃の手を緩めないという鬼畜っぷり。
こんなのが高速でブンブン飛んで来るんだから堪ったもんじゃありません。



映画は夢オチ風で強引に幕となりますが、こういった設定の映画じゃ
やっぱり、その手のオチで纏めるしかなかったのかもしれません。
ある意味、お約束みたいなところもあるでしょうし。
4作目まで出ている本シリーズですが、回を追う毎にメタメタに
なっていくという低予算ホラーにありがちな点までご丁寧に
踏襲することもなかったのになあと、少々残念な思いなのです。
















それでは。