先日のホットトイズ1/6ロボコップをガシャガシャ弄っては
一人ニヤニヤ・・・
ツイッターのTLで見かけ、久方ぶりに引っぱり出して聴く。
ブチギレメタルで名を知られたレイヴンがメジャーレーベルの
アトランティックに移籍してからの2作目。
86年発表の5th「THE PACK IS BACK」です。
アトランティックへ移籍した効果かプロダクションが随分と
ゴージャスになり、音質もグッとアップしました。
ただ、メジャーレーベルのマイナス面として、金も出すがそれ
以上に内容に口出しされたのではと伺えるような仕上がり。
1st〜3rdまでで聴かせたようなスピーディーで血管がぶっちぎれ
そうなパワーと迫力に満ちていたあのレイヴン・サウンドが
何の因果かスカーンと能天気なアメリカン・メタルの体に
なってしまいました。
今までになかったブラスにシンセと、旧来のファンが聴けば
拒絶反応を起こすような要素がテンコ盛りです。
事実、当時もこの内容はファンから猛反発を受け、初期からの
ファンでも見限った人が結構いたとかなんとか。
丁度、当時はメロディーに特化した産業ロックが真っ盛り。
その影響がこのレイヴンのアルバムにも波及してしまったのかも
しれません。
レイヴンのアルバムとして捉えなければ高品質なポップメタルと
して楽しめるのかもしれませんが、果たしてレイヴンがそういった
ものをわざわざプレイしなければいけないのか?と、問われれば
正直、微妙なところです。
次作である「LIFE'S A BITCH」では先に挙げた要素も後退し
本来の彼等らしいサウンドに多少は戻ってくるのですが、
エアポケットのようなこのアルバムがファンに与えたダメージは
計り知れないものがあったようです。
それでは。