穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

せたがやたがやせ

日曜も仕事で山の方へ。
先週と同じ場所だったので、懲りずに戸土周辺を探索してきました。
今回は戸土から小倉明神のある中股を目指してみます。



戸土の分かれ道から谷に向かって下ります。
車でも行けそうですが、勾配がきついので下りたら
はまって立ち往生しそうなので歩いて向かいます。



生活感が無く、ただ、朽ちてゆくのみ。



道中にある道祖神
塩の道ではお馴染みのものです。



戸土から押廻を経由するとこの分かれ道に辿り着きます。
車が行けるのは左の方ですが、実は車の通行不可の右へ
行かないと小倉明神には辿り着けないのです。
というか、間違えました。



中股に到着。
正面に見えるこんもりとした林に小倉明神があります。



入り口に到着。
その後、歩いていくと立派な木の階段が。
多分、薙鎌打ちの神事用に作られたものだと思われます。



うぇ、自分なんかは全然問題無い道ですが、宮司さんが
あの履物でここを歩くのは難儀そう。



頂部にそれらしき建物を発見し、やがて到着しました。



横には前回の神事で使われたと思しき足場が。



境の宮に続きこちらの御神木にも打ち込まれた薙鎌を確認できました。



とにかくその境内の狭さに驚かされます。
建物の三方は切り立った斜面で足を踏み外したらまず命はないでしょう。



遠くを眺めると根知谷が。
目の前は糸魚川地内なのに、足元は長野県というなんだか妙な感覚。



そして、ふもとにポツンと一軒家が。
この地にただ一人住まわれている方です。
小倉明神はこのお方の氏神社なのだそうです。



ひとしきり探索も終わったので帰りました。
そして、戸土分校跡の石碑裏に一文あったことに気付きました。
ちょっと切ないですね。



先日、一冊の本を購入しました。
実はアマゾンのマーケットプレイスでずっと気になっていた一冊だったのですが
その余りのボッタクリ価格に二の足を踏んでいたのです。
けれども折からの(自分の中での)廃村ブームに渡りに舟とばかりに購入してしまいました。
ここ最近大分価格も落ちてきたようなので。(それでも5000円以上しましたが)
「小谷の民俗」と言う名の本です。



戸土から大網辺りまでのそれぞれの集落での当時の暮らしぶり等について、
今となっては貴重になった写真をふんだんに用いて解り易く解説してあり
資料的な価値も高い一冊です。
読み進めるとこれらの地が如何に昔から地すべりと大雪に悩まされてきた
土地だったかということが嫌というほど解りました。
読了後、更なる探究心に火がついたのは言うまでもありません。



それでは。