今日も寒い。
今週末から高田は観桜会だというのに
これじゃあ、咲くのは中旬過ぎかも・・・
今日はこれを聴いてます。
キングレコードが出していたワールド・ミュージック・ライブラリー。
そのシリーズの中の一枚、「中部ジャワのガムラン」です。
丁度、10年ほど前ですが、嫁と一緒にバリ島やジャワ島に
一週間ほど滞在したことがあります。
穏やかな季候の島の暮らしにすっかり骨抜きにされ、
帰国するのを本気で躊躇ったほどでして。
そんなインドネシア滞在でしたが、行く先々で耳にするガムランの優しい調べ。
インドネシアの民俗音楽はそれまでかじる程度には聴いていたジャンルでしたが、
この時の滞在でガムランの素晴らしさにすっかりやられてしまい、
帰国後、急遽、多数の音源を手配したニワカ振り。
とにかく、生活の中に自然に溶け込んでいる音楽の素晴らしさ。
向こうの人達にはそれが日常なんでしょうが本場のガムランなんて
初めての体験だったので、連日興奮しながら演奏に耳を傾けていました。
さて、そんなガムランですが、一口にガムランといっても
それこそかなりの数が存在し、楽器の種類や流派、また、演奏の目的なども実に様々です。
何しろ楽器の規格が統一されていないので個々が奏でる音もその数分だけ
あると言われています。
このアルバムに収録されているのはソランというタイプの曲。
中部ジャワの古都ソロはマンクヌガラン王宮に伝わる、「雨を呼ぶガムラン」
解説によると、重大な儀式の前夜や、儀式当日に人々が準備を進め
集合しつつある時などに、露払いと雰囲気作りの為に演奏されるのだそうです。
そんな性質からか1曲の長さも30分近くと、随分と長大なものが多いのが特徴です。
アジアの午後の雨の様に降り注ぐ気怠く穏やかな青銅の音。
その所為か、気が付けば半日CDを再生しっ放しなんてことも。
就寝時や落ち着いた時間を過ごしたい時には、最適なアルバムでもあります。
それでは。