穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

W.M.L.A.

暑い、毎日毎日嫌になるほど。
部屋に居ても蒸し暑く、いたずらにビールを消費するばかり。
体も正直でいつもより多目に睡眠を欲しているようで
気が付けば10時過ぎに寝落ちなんてこともしばしば。



暑いなら熱い曲を聴けばいいんだよ。
このクソ暑い中、脂汗を流しながらメタルを聴こう。
そんなわけで、今日はこれ。
アルジー・ワード率いるTANKの4th「HONOUR&BLOOD」です。




初期作こそパンクっぽい仕上がりのアルバムでしたが(それもまた好いのですが)
この4thはギターが一人増えて4人編成になって2枚目のアルバム。
基本はザクザクとしたリフを刻むパンキッシュで埃っぽいロックンロールが彼等のスタイル。
その影響かMOTORHEADレミー番長にも目をかけられMOTORHEADの弟分とまで言われたほど。



しかし、この今作で大化け。
ミック・タッカーのギターから発散される哀愁度がとんでもない。
鳴き、歌い、吠える。
決して凄腕プレイヤーというわけではないのですが、変幻自在なそのプレイで
曲の哀愁度は加速度を増すばかり。



また、ベース兼ヴォーカルのアルジーの歌声が好い具合にダミ声で
曲やコーラスとのマッチングもまたバッチリで。
男の誇り、悲哀、怒り、そういったものをダミ声に乗せて疾走する重戦車。
バンド名の正にTANKな有様に偽りなど無く、その金看板は永遠に輝き続けるのです。



初期作も勿論好きですが、やはりこの4thアルバムの完成度の前では
少々霞んでしまうきらいがありますね。
1曲目の「THE WAR DRAGS EVER ON」
不穏なシンセの音色が鳴り響き、だんだんとボリュームアップされていくそれが
頂点に達した時、土砂崩れの様に切り込んでくるギター。
お約束と頭では理解しつつ、これだけで全て持ってかれてしまう体たらく。
ああ、これがあるからメタル聴くのは止められないんだよなあと、
ひしひしと感じる瞬間でもあるのです。



暑い夏こそメタルだ。



それでは。