穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

黒い太陽

土曜日ですが粛々と仕事を進める。
なんか最近はこのパターンばっかりだ。
纏めて一週間ぐらいガツッと休んでみたくはある。



さて、今日はこれを。
デスメタルの聖地、フロリダからデビューした正統派メロディアスハードロックを
聴かせる好バンド、EYEWITNESSの1st「EYEWITNESS」です。
95年に日本先行発売の形でデビューしました。



リーダーでありギタリストでもあるラルフ・サントーラは細かく刻むタイプの
ギタリストですが、決してでしゃばらず要所要所で印象的なキメフレーズを聴かせる
なかなかのプレイヤー。
ヘヴィでありながら充分メロディアスと中庸で手堅い曲作りがされています。
ヴォーカリストのトッド・プラントの声は太く、エモーショナルに歌い上げるタイプで
なかなか情感たっぷりな歌声を聴かせます。
同系統のスウェーデンのDamned Nationのそれに近い物を感じますね。
リズム隊もタイトな演奏で曲を引き締めており、特にドラムが
非常に良い仕事してますね。



全体的に高水準な曲と演奏でこれが1stとは思えないような高品質なアルバム。
メロハー好きなら一度は聴いておいて損は無いと思われます。
特にUFOの大ヒットナンバーのカバーである「ONLY YOU CAN ROCK ME」が
なかなかの仕上がりで、聴いていて思わずニンマリする出来。
なるほど、こういう解釈の仕方もあるのかと感心しました。



しかし、せっかく良質なデビューアルバムを出した彼等ですが、丁度この頃は
業界全体がグランジオルタナ勢に押されていた時期。
残念ながらこのEYEWITNESSも続く2ndでそっち方面に歩み寄り、せっかくの売りであった
ロディアスな要素は鳴りを潜め凡庸なアルバムになってしまいました。
結果はご想像の通り、バンドは失速、解散の憂き目に遭い新バンドのMILLENIUMとして
シーンに帰ってくるまでに暫しの時間を要することになります。



後のMILLENIUMに繋がる要素はこの1stの時点で殆ど披露されていますので、
聴き比べてみてお互いの繋がりを確認してみるのも面白いかもしれません。



それでは。