今日も朝は寒くて目が覚めた。
冷え込んでくるとトイレが近くなってくるのが困りもの。
特に明け方。
さて、今日はこれを聴いてます。
元グラインダーのメンバーが結成したジャーマンパワーメタルトリオ、
キャプリコーンの95年に出た2nd「INFERNO」です。
1st「CAPRICORN」の頃から全く変わらないそのプレイスタイル。
終始パタパタ鳴りっぱなしなツーバス、ノイジーで喧しいギター、
吐き捨て型のダミ声ヴォーカルと女子供にウケる要素は微塵もありません。
これぞ正当ジャーマンメタルとでも言いたくなるほどのむさ苦しさで。
2曲目の「Claws of the Mad」からして前作譲りの突撃ナンバー。
ギターザクザク、ドラムはパタパタドカドカ、煩くガナるヴォーカル。
そう、これだよ、これ。
「俺達ゃ、小難しいことは無理。これしかできねぇんだよ」とでも言いたげな
一本調子なナンバーが続きますが、これも前作譲りなので問題無し。
ある種、レミー番長のMOTORHEADにも通ずる部分がありますね。
途中、ミドルテンポのナンバーやタイトルトラックでもある「INFERNO」のような
スローナンバーも交えて緩急を付けようとしている努力は伺えます。
しかし、人間の本質はそう簡単には変えられないもの。
気が付けばいつものドカドカ煩いパワーメタルに戻っているので
「そうそう、無理はいけないよ」と、思わず顔も綻びます。
その後、この2nd以降アルバムのリリースが途絶えてしまった彼等。
バンドとしては短命に終わったのかもしれませんが、そこには上手く立ち回れない故の
不器用で愚直なバンドの姿勢が伺え、なんとも愛おしくもあるのです。
バンドは消えてもこうして音源は残る。
こうした遺産を楽しみながらまだ見ぬバンドに思いを馳せてみるのも
また面白いのです。
それでは。