カル・スワンとダグ・アルドリッチが過去に在籍してい
たバンド、ライオンの2nd「TROUBLE IN ANGEL CITY」
がリマスター盤となってフランスのレーベルより再発
されました。
曲のクオリティーが高い反面、バンド自身はトラブル続
きでろくな活動もできずに解散してしまいました。
この2ndでもタイトルにTROUBLEとある影響かどうかは
分かりませんが、悲劇続きなバンドが解散寸前状態にな
りながら世に送り出されたアルバムです。
そのトラブルは収録にも付いて回ったのか収録曲の半分
がデビュー盤からの既発曲の再演版という、当時はなん
とも納得し難い内容の代物でした。
しかし、リマスター効果によるものでしょう。
あのチープだったプロダクションと音像が嘘のように素
晴らしい物へと姿を変え、こうして再び聴く機会に巡り
合うこととなりました。
バンドの顛末には未だに納得できませんが、タイタンか
らバッドムーンライジングへと繋がる鎖の中に位置する
重要なバンドのアルバムがこうして再発されたことには
何か特別な意図を感じずにはいられないのでした。
成功らしい成功からは程遠く、結果、カルのような素晴
らしいヴォーカリストが音楽業界から身を引いてしまっ
た事実については、未だに悔やんでも悔やみきれません
が・・・
それでは。