穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

ぞうがめ

日々、降り積もる雪も増え、段々と冬らしくなってきました。
今年もあと僅か。
事故の無いように行きたいものです。



以前、NHK教育でやっていた子供向け番組で「むしまるQゴールド」
というものがありました。
10分枠の番組で、生き物に関するクイズを3問程度出題するコーナーと、
恐らく、こちらがメインであると思われる歌のコーナーがありました。
その歌の内容も色々な虫や動物たちにちなんだ内容の歌詞のものです。


しかし、実は子供向け番組の体裁をとっていますが、この歌のアレンジが
当の子供置いてけぼりな大人向けの超ディープな内容のものばかりだったのです。


初期のむしむしQやあにまるQの頃こそ普通の曲でしたが、むしまるQになってから
その暴走が加速したと思われます。
まあ、よくもこれだけ洋楽のパロディーやオマージュを詰め込んだものだと。



今回はそんな歌の考察でも。
今まで何枚かはソングコレクションが発売されていましたが今回は
現時点での最新アルバム、「むしまるQゴールド 大集合!大脱皮のテーマ」です。
2枚組の大ボリューム。



まずはこの中の1曲、「マッコウクジラは潜水キング」から。
歌っているのはKATSUMIさんです。

聴いていただけたでしょうか?
で、この曲の下敷きになっていると思われるジャーニーの「セパレイト・ウェイズ」


如何でしたでしょうか?
引用はこれだけに止まらず、ヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」のシンセフレーズ、イエスの「ロンリーハート」から
オケヒットが響く印象的なあのフレーズ、果ては中間のギターソロ後にはヴァン・ヘイレンのジャンプのフレーズまでっ!て、
これ、まんまだろ!


しかもこのギターソロときたら本家のニール・ショーン顔負けの熱いソロを掻き鳴らすもんだから、
産業ロックがどストライクな自分の世代なんかは嬉し泣きが止まりません。
プロが本気で挑んだマッシュアップという名の悪ノリ、
ならばこちらも本気で楽しまなければ失礼というもの。


あー、でもこれ、いいのかなー、怒られないのかなーと要らぬ心配までしてしまう始末。
要はそれだけ演奏から曲の完成度までが高いということの現れなんでしょうけど。


ちなみに、この曲の引用元と思われるアルバム群です。



左上からジャーニー「フロンティアーズ」、イエスロンリー・ハート」、ヨーロッパ「ファイナル・カウントダウン」、
ヴァン・ヘイレン1984
たった1曲のためにこれだけのアルバムから引用してプロのミュージシャンをふんだんに使う。
なんという贅沢なことをやってのけるのか。


ジャリ向けという建前は表向きで、実はその保護者(しかも、30代後半から上の世代)に向けて
作られているとしか思えないようなマッシュアップ、アレンジ。
NHKはこういうことを本気でやるから油断ができない。


今回は書いてて面白かったので続きます。



それでは。