穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

ビート・ディス

5月だというのに気候は夏並になってまいりました。
うっかり冬服なんて着てった日にゃ、汗だく確定でございます。



90年代初頭、海外版メガドライブ、所謂ジェネシス
ゼノン2・メガブラストと言う名の一本のシューティングが発売されました。



元はアミガなどで出ていたシューティングの移植なのですが
他のシューティングとは違う点がいくつか。
一つはあの、イギリスの鬼才ビットマップ・ブラザーズの
手によるゲームであること。
もう一つは、ビットマップ・ブラザーズのゲームといえば凝ったBGM。
当時としては異色のハウスミュージックをBGMとして採用していました。
ネオジオのビューポイントとかあの辺の曲を想像していただければ)



そして使用されていた曲の名はメガブラスト。
ティム・シムノン率いるボム・ザ・ベースの曲です。
そのメガブラストが収録されている彼等の1stがこの「イントゥ・ザ・ドラゴン」です。



黎明期のハウスミュージックの一つに数えられることもしばしば。
ラップやヒップホップ、果てはソウルからテクノまでと
幅広いジャンルの要素をぶち込んだごった煮感。
それらを彩る乾いたマシンビートが全編を支配しています。
中には曲冒頭でラジオ番組風の日本語でのナレーションが入っていたりと
遊び心もなかなかのもの。
(なにやらFM東京とか言っちゃったりしてますが、当然、無許可と思われ)


確かに今の耳で聴いてみると手法が少々稚拙だったり、やり過ぎ感もあったりと
色々な粗が目立ちますが、それでも89年当時の自分にとっては今まで耳にしたことの無い、
まったく未知の次元の音楽なのでした。
ゲームそっちのけでタイトル画面で延々と流れるメガブラストに聴き入りつつ、
酒を飲んだり色々考え事をしたりと楽しいひと時を過ごしたものです。


ゲームの方は当時の海外製らしく、大味且つ微妙な出来だったのでこのアルバムを
入手するまではジェネシス版のカートリッジがサントラ代わりなのでした。


そんな当時を思い出しつつ、深夜の鑑賞。



それでは。