穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

悲しい物語

今日は朝から快晴だー。
布団干し、部屋から風呂、トイレ等々くまなく
掃除してたら夕方でした。
最近の休日はこんなのばっかですな。



今日はこれを。
ポールとエイドリアンのガーヴィッツ兄弟が60年代に結成したグループ、
ガンの69年のデビューアルバムにして大ヒットアルバム、「悪魔天国」です。
ジャケはあの、ロジャー・ディーン
なんでもジャケの仕事はこれが初だったとかで。
エスやエイジアのジャケットのように、透明感溢れる爽やかな
ものとは違い、こちらは随分とおどろおどろしてますね。



過去にはあのジンジャー・ベイカーと、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミーを
結成していたことでも知られる彼等。
ヘヴィでスピーディーなそのサウンドは、今日のブリティッシュ・ハードロックの
雛形となったと言われるほど。
その斬新な曲のスタイルは当時、他に類を見ない程でアート・ロックやサイケデリック・ロック
範疇でも語られていたそうです。



何といっても特筆すべきはそのサウンドスタイル。
今でこそ当たり前なんでしょうが、ハードロックにブラスを乗せるなんて、
思い付いても実行したのは当時の彼等ぐらいのものでは。
また、ハードなパートとブラスパートがそれぞれお互いに自己主張をしつつ、
それぞれを喧嘩させずにすんなり融合させるその手腕もかなりのものだと思われます。



4曲目のイエロー・キャブ・マンのファズがたっぷり効いたヘヴィなサウンドは、
何遍聴いてもあの、初視聴時の頭をガーンと殴られたような衝撃が思い出せる貴重な曲。
謡曲みたいなメロディアスな曲があるかと思えばダウナーでドゥーム風な曲も
あったりと、かなりバラエティに富んだ内容で聴かせてくれるアルバムです。


あ、兄弟の陰に隠れがちですが、ルイ・ファレルも良い仕事をしていますので。
ヘヴィでゴリゴリにサイケで、かと思えば歌謡曲のような人懐っこいメロディーを
聴かせてくれたりと色々な表情を持つアルバムでもあります。



ブリティッシュ・ハードがお好きな方なら是非。



それでは。