穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

マッスル&ソウル

夕方帰社したらそのまま別現場で夜まで拘束。
台風の被害に怯えながらの帰宅。
どうか今夜は何もありませんようにと祈るばかりで。



今日はこれを。
さすがに実機は無いのでチラシでご容赦を。
セガの通信レースゲーム、「ル・マン24」です。



ル・マン24時間耐久レースを題材とした通信プレイが可能なレースゲーム。
ただ、他のものとは少々毛色が違い、デモ中でも常に時間が経過しており
プレイを始めたその時からレース参加という形になっています。



舞台はおなじみフランスはル・マンにあるサルトサーキット。
コースの多くに公道が使用されているのが特徴です。
業務用でル・マン24時間耐久レースを題材としたものなど、
古くはコナミ/コアランドのWECル・マン24以来となるのでしょうか?



2台でワンセットの筐体ですが、自分がプレイしていたロケでは
それが3セットも並べられており、壮観でした。
また、座るシートによって特定の車両をスペシャル仕様として設定できるのもポイント。
逆にそれを知らないとスペック通りの最高速が出せなかったりと不利な点が多いのです。



登場車種もニスモGT-R LM(R33)、ザウバーC9メルセデスマクラーレンF1 GTRなどなど
いずれ劣らぬ歴戦の強者達。
そんな中で自分が使用していたのが日本が世界に誇る1台、91年の総合優勝車マツダ787Bなのです。
あのロータリーエンジン車が世界のひのき舞台で通用することを証明した意義深い1台。
当時はあの優勝シーンをニュースで見て、胸を熱くした覚えが。
車種は初級、中級など3種に分かれていますが、トップスピードのある上級を選ばないと
タイムが稼げず結局辛い展開になってしまうのがなんとも。
(ライバル車を抜いたらタイム数秒プラス、抜かれたらマイナスというシステムのため)



また、昨年この787Bが地元で毎年開催されているクラシックカーイベントにエンジン音のみとはいえ、
実車が参加してくれたのが非常に感激でした。
まさか、20年越しであの伝説の1台を間近で見ることになろうとは。


しかもゲーム中は前述した通り、常に時間が経過しているので夜間になろうものなら
一気に視界も悪くなったりと。
これにはスタートボタンを押している間、ハイビームになるという仕様を利用し、
夜間走行中はずっと友人にスタートボタンを押していてもらったりとか。



この様に楽しみどころが多数あったゲームにも関わらず、市場の評価は
あまり芳しくはありませんでした。
加算タイムなどに関する細かいバグ、スコアがバックアップされない、(電源落とせばハイ、それまでな仕様)
など様々な理由がありますが、一番のマイナス要因は設定タイムが非常にシビアだったことだと思うのです。
初級者用車種で普通にプレイしていたのでは完走はまず無理。



連コイン前提の作りな所為か、特定車種で前述のスペシャルモードで且つ、最低ランクの設定でないと
1コインでの24時間モードの完走は、ほぼ不可能なのではないかと自分は考えています。
そんな状況でしたので、直営のロケですら早々に姿を消す所が多数でした。



色々と野心的な試みを盛り込んだ本作でしたが、バランス等を含めた設定を上手く調節すれば
化けた可能性があるだけに短命に終わったのがなんとも残念で。



筐体を見かけた際には是非コインいっこいれてあげたい1作でもあるのです。
夜間ドライブにぴったりなイカすサントラを聴きながら。



それでは。