穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

悪魔のように囁いて

降るだけ降って満足したのか今日はいい天気。
昨日のあの降りは何だったんだというくらいスコーンと晴れました。
今週はちょいとハードだった所為か昼飯食べたら夕方まで
沈没していましたが。



夕飯は残り物を色々投下してカレーとして仕上げる。
美味けりゃそれでいいのです。



さて、今日はこれを。
後にキングダム・カムを結成するドイツ人ヴォーカリスト
レニー・ウルフが在籍したバンド、ストーン・フューリーの
84年発表の1st「BARNS LIKE A STAR」です。



相方のギタリスト、ブルース・ゴウディは矢沢の永ちゃん
バックも務めていたとか意外な経歴の持ち主。
LAメタル華やかなりし84年のデビューなので音もそちら系かと
思いきや、アメリカン・メタル的な中にも意外とウェットな
メロディーが多いことに気付かされます。
アメリカン・メタル的な要素はブルースが、ウェットで欧州的な
要素はレニーがと、それぞれの良いところを持ち込んで上手く
バランスをとっていたのかもしれません。
このウェットなメロディーは同時期のドッケンなどにも通ずるものが
あるように感じました。



1曲目のタイトル・チューンでもある「BREAK DOWN THE WALLS」は
程よい哀愁味を帯びたミドルテンポの良質な1曲。
当時のラジオやMTVでもヘヴィ・ローテーションでオンエアされ、
結構な売り上げと知名度を誇っていたとインナーにもありますが
その後が続かなかったのが残念な所。
そういえばキングダム・カムも1stの完成度は決して悪くはなく
売れたにも関わらずツェッペリン・クローンのレッテルを貼られて
しまい、その後、急激に失速していったことをよく覚えています。
もっとも当のレニーはそんな逆境にもメゲず、今でも元気に活動
しているようでなんとも頼もしい限りですが。



LAメタル全盛期の真っただ中に産み落とされはしましたが
決して売れ線におもねることを良しとしなかった良質な
ハードロック、ヘヴィ・メタルを収録した1枚。
今回同時に再発されたキングダム・カムの2枚でレニーに
興味を持たれたような方には彼のルーツを知る意味でも
まさにうってつけの1枚ではないでしょうか?




それでは。