今日は町内運動会後の慰労会の準備をちょいと手伝い。
あれこれ運んだりで意外と忙しい。
先日、ツイッターにてサウンドクリエイターである田中敬一さんが
仕事としての作曲を辞め、別業種に就いたとのツイートを見かけ
軽いショックを受ける。
SNK時代には「たーくん」、アトラス時代には「でんちゅう」の名で
多くの曲を手掛けられた氏が仕事の都合とはいえ、遂に作曲を
辞めてしまったというのが残念でなりません。
そんなわけで当時の記憶を辿りながら過去に氏が手掛けた作品を
振り返りつつダラダラと想いを綴ってみようと思います。
まずは、これ。
G.M.Oから出た「SNKゲームミュージック」
TANKに怒IKARIに怒号層圏と、当時、自分が入れ込んでいたタイトル
ばかり収録されていたもんですから、カンカンに高まった期待を
抑えつつLPを購入したことを今でもよく覚えています。
その中で田中氏が関わった「怒号層圏」。
SNK特有の絡みつくような粘っこいベース音にのせ、ギター音を
模したと思しきとげとげしいFMサウンドが耳に新鮮でした。
勝手に脳内で生ギターに変換しながら聴き入りつつ、ゲームに
没頭した忘れられない作品です。
お次、サイトロンの「ゲームサウンドSNK」
自身のSNK愛着心を一気に高めたタイトルが2つも収録された
思い出深いアルバムです。
当時はCDプレーヤーを持っていなかったのでカセットで購入。
アルバムのセールスポイント的にはサイコソルジャーがそれに
当たるのでしょうが、俺の中ではそれよりも「航空騎兵物語」と
「タッチダウンフィーバー」の2タイトルが購入の決め手でした。
航空騎兵物語のオーケストラを思わせる様な勇壮で悲壮感漂う
曲の数々に、祖国や家族の為、体を張って敵と対峙する名も無き
主人公の境遇を勝手にイメージし盛り上がっていたものです。
もう1タイトルのタッチダウンフィーバーは、およそスポーツゲー
の曲とは思えないような哀愁漂う歌謡曲めいた曲調が特色。
各曲、必ずどこかに耳を惹くフックを携えた完成度の高さに
感心したものですし、その考えには今も何ら変化はありません。
また、両タイトルともパワフルなFMドラムの音が秀逸である点も
忘れずに挙げておきたいところです。
どんどん行きます。
お次はこれ。
ネオジオ発表前夜の時代にSNKが放った3P同時可能なガンシュー、
「ビーストバスターズ」
ガンシュー先駆者であるタイトーがミリタリーもので先鞭をつけて
いた時代にSNKからの回答が群がるゾンビ共をなぎ倒すこれ、
ビーストバスターズでありました。
これより前にリリースされたメカナイズドアタックがタイトー製品
の影響をもろに受けたような作風でしたから国内ではあまり
ウケなかったようでどのロケでも早々に姿を消したような記憶が
あります。
その点も踏まえたのかSNKガンシュー第二弾となる本作では
当時、業務用ではまずお目にかかることのなかったゾンビを
相手取って戦うガンシューとして世に出ました。
難易度の方も相当なものでしたが、今まで未見だったジャンルに
対するその新鮮さと壮快感で海外は勿論、国内でもなかなかヒット
したようで長くその姿をロケで見かけたものです。
そして曲の方はといえば、当時のSNKは音声に力を入れていたのか
SEにはPCMを使用しても曲の方は従来のFM音源のみを使用した曲で
他社がサンプリングを使用した派手なオケヒットやパーカッション
を鳴り響かせ始めた頃のタイトルに比べ、耳の肥えたプレーヤー達
にはどうしても地味に聴こえたものでした。
そんなところに姿を現したビーストバスターズ。
まず、驚かされたのがリズム等のパーカッションにPCMが使用
されていた点です。
それを聴いた俺はといえば、スカンスカンと抜けの良いスネアの
音にまずやられてしまいました。
そう、このゲームのドラム音って、このように硬質で抜けの良い
音が多いんですよ、本当に。
曲も敢えてそうしたのかメロディー控えめで、先に挙げたように
サンプリングによるリズムを押し出した音作りがされています。
憶測ですが田中氏をはじめとしたスタッフさん、PCMが使用できる
ことによりその表現の幅も一気に広がり、さぞ喜んだのでは
ないかと勝手に妄想していました。
一部で聴くことのできるくぐもったギターサウンドには、その後
世に出るネオジオタイトルの多くで聴くことができる、あのギター
サウンドの片鱗も既に見て取れる点も興味深いところです。
まだまだ語りたいところですが長くなりそうなので、本日は
このへんで・・・
それでは。