映画を1本観ました。
ロックが本格的に多ジャンル化し始めた時代を切り取った
ドキュメンタリー映画「ザ・デクライン」。
今回は全3作内の1作、メタル・イヤーズです。
80年代末期、音楽シーンに彩りを添えたLAメタルが本作
のテーマとなっております。
その見た目通り、LAメタルというド派手で煌びやかなイメ
ージに準えたかのように酒、薬物、夜毎繰り返されるパー
ティーなど、熱気と狂乱と共に過ぎていった当時のシーン
について各ミュージシャン達の口から語られています。
また、そうしたいかがわしい界隈に対しては当然の如く
対抗勢力の方々もいる訳で、そうしたものをキチンと盛り
込んでいる点も本作が評価されている所以でしょうか。
本人達にしてみれば耳の痛い質問もズケズケとされていた
りするものですから、ファンには気に入らない点も多々
あるでしょう。
それ故にそういった点が気に食わない出演者達からは不満
の声も多く挙がっていたようですし。
この作品自体も80年第末期に撮影されながらソフト化が
遅れていた理由も、そういったことに対して色々と問題が
あったのかもしれませんね。
しかし、ドキュメンタリーとして観た際に、良い面も悪い
面もこうしてフラットな視点で分け隔てなく切り取って
いる点には好感が持てます。
そして撮影時期故か出演者が皆、若くてエネルギーに充ち
溢れていますね。
独特のオーラと魅力を放っているところも好印象です。
他の2作はパンクロックの栄枯盛衰に関わるもので、そち
らもまた必見の内容となっております。
それでは。