先日のロバート・パーマー繋がりで今日はこちら。
72年発表のヴィネガー・ジョーの1st。
タイトルも同じく「VINEGAR JOE」
ジャズロックバンドであるダダを母体とし、そこに
して結成されたバンド。
ソウルフルな声が魅力なパーマーと、痛快なシャウト
を聴かせるブルックスというツインヴォーカル体制。
ベースにあるのはR&B、そこにスワンプの要素を加え
たブリティッシュロックがこのバンドのスタイル。
太くキレのよいパーマーのヴォーカルと、要所要所で
シャウトをバシバシきめるブルックスのヴォーカルの
せめぎ合いや押し引きが実に楽しい。
流暢なメロディーを奏でるベースがまたよい仕事をし
ており、これも耳を惹くアクセントになっていますね。
そして洗練されたピアノやオルガンが英国的湿り気を
たたえた音を聴かせるところもマニアには堪らないも
のがあるのではないでしょうか。
実に楽しく、且つ興味深く聴くことができましたが、
惜しむらくは当時、殆ど話題にならなかったとイン
ナーの解説にありました。
実力は充分あれど、玄人好みの内容が仇になってし
まったのかもしれません。
この後、パーマーさんはソロ活動へと本格的に移行
していくのでありました。
それでは。