一週間分の燃料補給を兼ねて一杯いただきました。
いつ食べても変わらぬ美味さです。
先のユニバーサルからの復刻再発企画の中にロバート
・パーマーの一連のソロ作が含まれていることを知り、
パワーステーションが好きな身としてはそのヴォー
カリストのソロ作には以前から興味がありましたので、
とりあえず1stのみ手配してみました。
74年発表のソロ第一弾「SNEAKIN‘ SALLY THRU THE
ALLEY」です。
アルバム毎にその音楽スタイルを変化させていき、
時代に柔軟に対応していったパーマーさんの曲。
俺が聴いていたのはパワーステーション時代前後
の数曲ですが、時代の空気を上手く取り込みつつ、
そのソウルフルな声を活かした洗練且つ、パワフル
な曲を歌っていた覚えがあります。
そして今回、漸くこの1stソロを聴く機会に
辿り着きました。
をはじめとした大物ミュージシャン達のサポートを
受けつつ、リズム隊にはあのミーターズメンバーを
招き、そしてニュー・オーリンズの重鎮であるアラ
ン・トゥーサンまでが協力していると聞き、俄然、
興味が湧いてきました。
彼を知った時期はMTVの影響が強い為、俺なんかは
パワフルな歌唱で聴かせるロック・ヴォーカリスト
という風に長いこと認識していましたが、この1stを
聴き、その認識を改めざるをえない程、実に多彩な
才能を持った方だったのだなと今更ながらに。
音を聴いてみればなるほど、確かにこれはミーターズ
の音に近いです。
見れば彼がぞっこんだったことも理解できますし、な
によりこの音を聴けば一目瞭然。
しかし、彼等を起用しながらもけっしてソウル/ファン
クに寄り過ぎず都会的で洗練された洒脱なセンスをたた
えている点を見るに、氏の非凡なセンスが伺えます。
彼の趣味全開でニューオーリンズ・ソウル・ファンクに
舵を切ったこの1stアルバムを聴いてみて、1ジャンルだけ
に囚われることのない柔軟な姿勢とセンス、そして豊かな
才能を持つミュージシャンであることが理解できました。
それだけに50代という若さでこの世を去ってしまった
事実が残念でならないのでした。
それでは。