穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

奇蹟の聖者

帰宅したら弟怪獣がマラソンの練習に行くというので
それの付き添いに行くことに。
日がかげると一気に冷え込んできました。
夏が近いからと油断していると風邪をひきそうなので注意です。



はい、今日はこれを。
ロンドン発の4人組バンド、ストライダーが73年に発表した
デビュー作「EXPOSED」です。



ブルーズを基調とし、R&Bやソウル、果てはゴスペルまでと
アメリカのルーツミュージックの香りを湛えつつパワフルに
突き進むブルーズ/ハードロックです。
このバンドをR&B要素を強めたフェイセズだと評する方もいて、
なるほどなあと納得してしまいます。
曲によってはパブロック等の要素も見て取れたりで。



まずは1曲目の「Flying」
リフを刻むファズギターに呼応するように、これまた細かく
リズムを刻むドラムが絡んできたところにガーンとピアノが
切り込んできたところで曲が動き出します。
いやー、久々に痺れるオープニングに出会ったような気がします。
曲もブルーズ方面一辺倒というわけでもなく、独特の跳ねる
プレイが気持ちのいいピアノ等の鍵盤楽器が英国的な抒情性を
しっかりとアピールする点は好印象。
細かく動き回るベースもピシッと筋の通ったプレイに徹しており、
もたついたりはしないところも流石ですね。



それになんといっても絞り出すようなシャウトを聴かせるこの
ソウルフルなヴォーカルがガッチリとバンドサウンドを一つに
固めているように感じさせます。
それ故に少々地味ながらも高水準な演奏を聴かせてくるこの
バンドは、この手の愛好家にも確実に訴え掛けてくるものが
あることでしょう。
そんなわけでこれも当たりな1枚でした。



それにしてもこういった70年代のブリティッシュ・ロックの
世界は実に奥が深い。
掘れども掘れども尽きることの無い鉱脈を探求しているような
錯覚を覚えるのでした。













それでは。