デスクワークで尻が痛くなりました。
会社のPCが新調されたのでデータ移動で一日潰れたよ。
別にバイオなんて要らないのに。
今日はですね、フレンチ・ジャズロックバンド、マグマのウルゴンとゴルゴ〜アターク〜です。
なにやら今年のフジロックフェスに参加が決定したようで。
最初は同名な違うバンドだろうと高を括っていましたが、どうやら本当に来日するようです。
正式発表が4月1日だったので絶対冗談だと思っていました。
オビを見ると、フレンチロックの奇蹟とか大仰な煽り文句が謳われていますが、そんなに構えて
聴く必要はないと思います。
や、確かにかなりクセは強いのですが、このアルバムは他と比べてもかなり聴き易い部類に
入ると思われますので。
このマグマというバンド、ジャンルでいえばジャズロックに分類されているようですが、
その大所帯故、どちらかというとコミューンというかカルト教団っぽくとられたり、
ちょっと口では説明し辛いですね。
ずーっと呪詛めいた言葉を呟く曲もあれば、ドレミの音階のみのコーラスとか色々と実験的な
ことも旺盛にこなしてきました。
そしてこのアルバムですが、前作発表後に一旦解散したものの、その後主要メンバーが再集結して
作られた入魂のアルバムです。
これは今までのマグマのアルバムとはちょっと毛色が変わっていまして、ジャズロックよいうよりは、
ブルースやゴスペルを取り入れたかなり黒っぽい曲が多いアルバムなのです。
とにかく1曲目のThe Last Seven Minutesの尋常ならざる曲のテンションに、問答無用でグイグイと
引きずり込まれ、約7分間の間に新生ファンキーマグマの全てが詰め込まれています。
異様なテンションで疾走するベースとドラムに引っ張られ、そこにコーラスとヴオーカルが融合し
唯一無二のマグマワールドを展開します。
このクロース・ブラスキスのヴォーカルがこのテンションの一因でもありますね。
引きつったりつんのめったりと変化が激しい百面相な声の持ち主です。
他にも女性ヴォーカルをメインに据えた静かで穏やかな透明感溢れる曲もあり、アルバムでの良いアクセントになっていますね。
ピアノの音色が全身に染み渡ります。
また、ジャケットはあのエイリアンのデザインで有名なギーガーの手によるものです。
何度か来日はしていたものの、何れもキャパの小さい会場での公演だったので、今回のフジロックで大勢の人にその演奏を披露し、国内での知名度向上の足しになればと願わずにはいられません。
興味がおありでしたら是非。