穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

アフターバーナー

今日は風が強くて列車のダイヤにも乱れが生じたり。
最近、強風で列車が運休したりすることが増えたような。



昨年からずっと買おう買おうと思っていたアルバムを漸く入手しました。
英国の重鎮サクソンの19th「コール・トゥ・アームズ」です。



輸入盤が出てすぐに買わなかったのには実は、理由がありまして、
今までサクソンのスタジオ作国内盤はメーカーは違えど必ず発売されていたので
今回も出るだろうから急ぐ必要も無いだろうと高を括っていたのです。
しかし、それが間違いのもとでした。
待てど暮らせど国内盤発売のアナウンスは無し。
前2作を発売していたキングからも何の反応も無し。


遂に、ここに来てサクソンの国内盤発売は途絶えたのです。
ライヴ盤や企画盤を除き、スタジオ盤だけは欠かさず発売されてきたのですが・・・
世界的な不況の影響なのか、はたまた別の理由なのか。
海外では、今作はEMIは配給のみだとか何だかで、何だか歯切れの悪い言い方なのも引っかかります。


で、もう、国内盤は出ないだろうと踏んで遂に購入に踏み切った訳です。
そして聴いてみたところ・・・もっと早くに買っておけばよかったというのが
正直なところでした。
伝統的なこれぞブリティッシュという音作りで王道的なメタルを演っており、
思わず顔も綻んでしまいます。
特に、3曲目のSurviving Against the Oddsと、7曲目のAfterburnerの2曲が
それぞれ3分台のコンパクトな楽曲ながらスピード感、展開、リフ共に
非常によく纏まっていて文句のつけようが無いのです。
彼等の新たなアンセムとして歌い継がれる資格は十分にアリと感じました。
他の曲もソリッドで多少レイドバックした音作りがライヴ映えしそうな曲ばかり。
純度の高いヘヴィメタル及び、ハードロックがぎゅっと詰まっています。



そして何より、今作ではドラムの音がきちんと重い音になっていたことが一番喜んだ点です。
前2作は音はクリアなものの、その、およそメタルのドラム音とは思えないぐらいに
迫力の無いペラペラの軽い音作りで(特にバスドラとタム)せっかくの良い曲が
チープなプロダクションで台無しになっていた感が強かったものですから
同じく、速いだけでスッカスカなドラムサウンドもノーサンキューで!
願わくば、今後もこんな感じのドラムサウンドを所望します。



また、通常版とは400円程度の違いしかないので今回は2枚組の限定版の方を入手しました。



ボーナス・ディスクは80年のドニントンでのライヴのリミックス・リマスター音源です。
曲数は少なく音も割れ気味ですが、演奏の熱さと初っ端から鳴り響くファンの歓声を聴くだけで
ああ、心底ファンに愛されてるバンドなんだと再確認した次第で。


煙草を止めてから大幅に声域を広げたビフのヴォーカルも脂がのって素晴らしい。
老いてなお盛んを地で行く人だと感心することしきり。


暫く車内はこれがヘヴィローテーションになることでしょう。
いやぁ、本当、良いアルバムです。



それでは。