穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

闇へのレクイエム

今年も残すところあと僅かになってまいりました。
残りも事故無く過ごしたいものです。



毎日飽きもせずFORZA6の日々。
とはいえ、流石に飽きがきているのも事実。
何故かと言えば各カテゴリが変わっても乗る車が変わるだけで
周回するコースの種類や順番がそのカテゴリ内で全て同一
だからなんですね。
本当、同じコースを同じ順番で何周も何周もグルグルグルグル周っていると
流石にどうかなりそうで。
後半レースは時間を食うものが多いだけに、このへんメーカーさんには
もうちょっと考えて欲しかったですね。



今日も痛車を1台。
艦これ高雄仕様のランエボX GSR
アルペジオのタカオと艦これの高雄で2台体制になりました。



はい、今日のBGMはこれ。
先日の続きでサクソンが97年に発表した13作目である
「UNLEASH THE BEAST」です。
ちなみにこれの前作でもある「DOGS OF WAR」もなかなか聴かせる
良曲、佳曲揃いで外せない1枚でしたし、以前にもレビューしていますので
よろしければ併せてそちらも。



ドイツのCBHレコードへと移籍し、アルバムを重ねる毎に確実に
初期の勢いを取り戻しつつあった彼等ですが、このアルバムでも
勢いの衰えを感じさせず安定した完成度。
壮大なSEとイントロで始まる1曲目「GOTHIC DREAMS」が終わると
勢いよく切り込んでくるタイトルトラックでもある2曲目
「UNLEASH THE BEAST」が始まります。
適度な疾走感を伴い突っ走るサクソンお得意のスピードナンバーで
こちらの耳と興味をググッと引き寄せてくれます。
終盤近くにヘヴィでミドルテンポな展開へと切り替わり曲は
そのまま終わりを迎えます。
それまでのサクソンの曲では見ることの無かったちょっと面白い
曲の締め方なのでした。



その後も「CIRCLE OF LIGHT」「THE THIN RED LINE」等々、
緩急織り交ぜた聴かせる曲が続きますが、注意深く聴いていると
今作ではギターリフやそのリズムに随分と硬質且つヘヴィな要素を
聴きとることができます。シンとした冷たさを携えたギターながら
随分とメタルメタルした音に仕上げてあり、今までのような
ハードロックの要素を余り感じさせないんですよね。
丁度、その頃に猛威を振るっていたモダンヘヴィネス勢からの
影響がその音作りやリフにも見てとれます。
ただ、他の数多のバンドが安易にヘヴィネス方面へと
舵を切り従来のファンからの信頼すら失い失速していく様をいくつも
見てきましたが、そこはサクソン、曲にはそのエッセンスを
匂わせる程度に留めておき、あくまでサクソン流に曲へと
昇華している点は流石だと感じました。
そう、前作までに必ず含まれていたポップな面を今作では
意図的に封印しているようにすら感じさせます。
また、このアルバムより、このようなソリッド且つ熱い路線の曲が
多く作られていくようになるのでした。



また、今作は国内ではエイベックスのハードロック/ヘヴィメタル
レーベルであるベアナックルレーベルからのリリースでした。
残念ながらこのレーベルもゼロ・コーポレーションと同じく
短命に終わってしまいましたが、メロディーを重視した実に俺好みの
良質なアルバムを多数リリースしてくれまして随分とその恩恵に
あずかったもんです。



今作以降、彼等はドイツを中心とした欧州でのその人気を、
ますます強固なものへと変えていくのでした。

















それでは。