穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

九相図のスキャット

二日ばかり続いた雨の影響か気温もぐっと下がり
やっと季候も秋めいてきたように感じます。
ただ、忌々しい湿度は相変わらずですが。



PS2で出たカルトホラーゲーム「サイレン」
海外ホラーとは違い、その湿度の高さと土着的でなんとも形容し難い
嫌なイメージは、国内産ゲームならではのものでした。
なんといってもこのゲームやりたさに本体を購入したぐらいですし。



そんなゲームのサントラですが、初代に関しては一向に発売の
アナウンスがありませんでした。
もう発売されることもないんだろうなと半ば諦めかけていたところに
なんと、サイレン2のサントラに遅れること約一ヶ月で
発売されることとなったのでした。



やはり、自分の様に初代のサントラを熱望する多くのユーザーの声が
製作元に届いたのかもしれません。



さて、曲の方はというと明確なメロディーをもったものは極端に少なく
効果音や人の音声を盛り込んだ環境音楽に近いもののように聴こえます。
ただ、目を瞑って耳を傾ければプレイ中に常に感じた、あの背中がゾクリとする
何とも言い難い生理的な嫌悪感と怖さが瞬時に蘇ってきます。
また、なんら解決らしい解決も迎えずに唐突に終わるエンディングも
居心地の悪さに拍車をかけているんでしょうけど。



それだけ自分が個々のシーンを頭に刷り込まれている証拠なんだと考えますが。



サントラ最後を飾る「奉神御詠歌」の民謡のようでいてどこか不安を感じさせる
音程の危なっかしさがこのゲームに常につきまとうあの、独特の
薄気味悪さを強調しています。



「どうあがいても、絶望。振り返れば底無しの闇」
逃げ場のない悪夢は続くのです・・・



それでは。