朝から色々用事を言いつかってもくもくとこなす。
タイヤ交換、掃除、子守りと、こりゃ仕事してるより忙しいかも。
先日のエントリでバッジーの7thのリマスターが見つからないとぼやきましたが
アマゾンにずっとあった物はメーカーが違うので以前に再発された別物だろうと
勝手に思い込んでいました。
で、もう非リマスター盤でもいいやと思い購入したんですけど、届いてみたら
自分が探していたリマスター再発シリーズだったと。
なんだこりゃ?
というわけで、バッジー1978年の7th「IMPECKABLE」を漸く入手できました。
さて、この「IMPECKABL」
なんとも微妙な出来で正直、コメントしづらい内容です。
これまでのバッジー作品の様に這いずり回る様なヘヴィさは皆無。
そしてもう一つのウリでもありアルバム中の良いアクセントでもあった
アコースティックな要素も少な目。
このアルバムで最後になるギタリストのトニー・ボージが実に多彩なプレイを
聴かせてくれますが「Dish it up」みたいな妙にブラックミュージックを意識したような
ファンキーなノリの曲があるかと思えば、この頃ブームになり始めたAORの要素も
顔を覗かせたりと、よく言えばバラエティーに富んだ、悪く言えばとっ散らかって
纏まりの無い印象のアルバムに仕上がってしまったようです。
トニーのギターといえば、ドシッと重心の低いズ太い音が印象的だっただけに
妙に軽いこの音の変化にはちょっと悲しいものがあるかも。
また、せっかくのバーク・シェリーの特徴的なヴォーカルも残念ながら
この曲達では活かしきっているとは言い難いのが。
そんな中、名曲「PARENTS」の臭いを感じさせる佳曲「Don't go away」に
過去の面影を投影してみたりと、どうにも後ろ向きな楽しみ方しかできません。
次作、「POWER SUPPLY」のように急激にHM/HR方面へ接近した思い切りの良さがあるでなし。
かといって今までの要素を踏襲したヘヴィ&アコースティック路線でもなしと、
なんとも中途半端な印象しか感じません。
わざわざバッジーがこんな凡庸なアルバム作らなくたってなあ、というのが正直な感想。
プロデューサーやレーベル側の意向なども勿論あったんでしょうがそれにしても
もうちょっとなんとかならんかったもんかなあと。
聴き込めばまた印象も変わってくるんでしょうけども。
あ、そういえば表ジャケットの大写しになっている黒猫ですが
こちらを威嚇しているのかと思いきや・・・
なんと、背後に見えていたインコは実は巨大インコで捕獲されたというオチ。
表ジャケのあれも威嚇じゃなくて身の危険を感じての絶叫だったのかもしれません。
それでは。