穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

マタンゴ

砂の影響が強いここ数日。
洗車をしても1日で元通りになってしまうので
洗車する気も著しく減退。



今日はこれ。
TOTOの2代目ヴォーカリストファーギー・フレデリクセンが在籍していたことで
知られるアメリカン・プログレ・ハードバンド、トリリオンの78年発表の1st
「TRILLION」です。
国内版は98年発売でしたが、オビに世界初CD化であると謳い文句があります。



1、2曲目での溌剌とした若さあふれるファーギーの歌唱が好ましいです。
全体的に甘めな曲が多いですが、スタジオミュージシャンの集合体である
彼等の演奏は安定感があり実に頼もしく、結果、自然と耳に入ってきます。
同時期に活動していたジャーニーやカンサス等と同系統の音楽をプレイしていましたが、
アルバムの完成度の割には大した話題にもならなかったのはまさに、運が悪いとしか
言いようがない有様で。



1曲目、「Hold Out Barbalace」
変拍子のドラムでなだれ込んでくるイントロで「おっ?」と耳を捉え
続くディストーション・ギターの音色でガーッと彼等の土俵に連れ込まれてしまいます。
なるほど、シングルカットされただけあってなかなか良い曲です。
3曲目まではこんな調子で、聴いていると思わずニヤニヤしてしまうほど。



ただ、残念なのは曲の完成度に反して音質があまり良好ではないことでしょうか。
音のバランス等がチグハグで聴いてて本当に残念に感じます。
アルバム製作費も低予算だったのでしょう。
本当、このチープな音質が無ければもうちょっと売り上げに貢献したと思われるだけに
余計に残念なのです。



続く2ndもかなり良い出来でしたがレーベルからのサポートも満足に得られなかったのか
後が続かず、遂に彼等は解散してしまうのでした。
当時のアメリカには彼等のようなスタイルの音楽をプレイするバンドは
いくらでも居たでしょうが、いざ、デビューできても運が悪いと渦に飲まれて
そのまま消えていくバンドも決して少なくなかったと予想されます。
そんなバンド達に復刻とはいえ、こうして光を当ててくれたレーベルに感謝しながら
アルバムを購入していたのでした。



音楽業界全体がお寒い状況なのであまり期待はできませんが
こういう価値ある復刻は是非、お願いしたいものです。




それでは。