今日は朝から雪がちらちら。
せっかく膨らみかけた桜の蕾も引っ込んじゃいそうな冷え込みで。
今日は先日届いたこれを。
エレキ時代のボランの大ヒットアルバム
T.REXの「電気の武者」SACDのSHM-CDバージョンです。
当時のプロデューサー兼エンジニアであったトニー・ヴィスコンティが自らリマスターを
手がけたといえば40周年記念盤がつとに有名ですが、今回の物も彼の手によるもの。
ただ、物がSACDなので、ボランの演奏や声が際立っているのは勿論なんですが、
リズムやバックの演奏がとくに耳に訴えてきます。
スネアやタムのキレの良さと音の奥行き。
ストリングスもCD版と違い非常に艶やかな質感を伴っています。
バックの演奏もイアン・マクドナルドの激しくブロウするサックスを聴いて
「こんな鳴り方をしてたのか」と、今更再発見してしまう有様で。
これのSACDは以前にもハイブリッド盤が出ていて自分も聴きましたが、それとはまた違い
現時点での決定版のように自分は感じました。
当時のプロデューサーがその自慢の腕を存分に振るい、有能なミュージシャンを贅沢に使い
その鼓動を余すことなく閉じ込めることができたこの1枚。
まだ音楽とそれに対する情熱がメインストリームだった70年代だったからこそ
実現できたことだったのかもしれません。
「Cosmic Dancer」「Get It On」だけでご飯三杯はいけます。
それでは。