穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

家なき子と打点王

連休明けの火曜日。
体を慣らすため、やわやわといきました。



さて、昨日NHK-FMプログレ三昧を聴き倒した影響か
帰宅してからもその手の音源を漁っていました。
そんな訳で今日はこれ、イギリス出身のパラディン
72年に発表した2nd「CHARGE!」です。
ゴリゴリと太いベース音とハモンドが印象的なオルガン・プログレ・ハードロック。
ロジャー・ディーンの幻想的なジャケットが目を惹きます。



ハモンドを軸とした分厚い音の壁でグイグイ押してくる迫力ある演奏。
ベースとドラムがいい仕事をしています。
リズムにラテンの香りを漂わせつつ、ギャンギャン、ブガブガと派手に鳴りまくる
ハモンドオルガンの音が耳を惹きますね。
ギターも負けじと自己主張をしていますが、鍵盤と正面切って喧嘩するわけでもなく、
お互いの良いところを引き出すような尊重しあう様子が伺えるのが好印象。
また、ただ喧しいだけではなく、煩い中にもちゃんとフックのあるキャッチーな
メロディーを配して楽曲のクオリティを向上させのに余念がありません。



7曲目の「Watching the World pass by」なんかは、のどかなブルースハープの音色と
ゆったりとしたリズムで始まりますが、1:40を過ぎた辺りから一変、壮大なハモンド
鳴り響き途中、ギターパートを挟みつつ、一気に最後まで聴かせる10分近い大曲。
聴き終わると思わず握り拳になっていた自分に気づくほどでした。



自分達が好きなことを楽しく元気一杯に演奏しているように感じるバンドです。
ヴォーカルも如何にもブリティッシュ・ロック然とした影がありどこか煮え切らなさが
伺えるのが特徴の歌唱ですが、できればもうちょっと高域まで出るヴォーカリストだったら
より一層、このバンドのカラーに合っていたのではと余計なことまで
考えてしまう始末で。



プログレ要素もありますがストレートなオルガン・ハードロックとして
十分に楽しめると思います。
やはり、この手の音楽はボリューム上げてガンガン鳴らして楽しまないと。



それでは。