穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

基準停止線の網目

週末はラウドパーク開催で楽しみにされている方もおられるでしょう。
自分のフォロワーさんでも何人か見かけております。
そんな中、2日目のヘッドライナーであるキング・ダイアモンドがまさかのドタキャン。
理由は船便で来る予定の機材の遅れによる中止なんだとか。
たとえそうだとしても、日程ずらして単独でやるとか、チケット代金を
一部払い戻すとか代替案もあると思うんですけど。
氏の曲は好きですが、今回の1件で国内での株は間違いなく下げたと思われます。



さて、そんなわけで今日は彼等の1stでも聴いてみようと思います。
86年に発表されたキング・ダイアモンンドの「FATAL PORTRAIT」です。
こちらは02年に出たボーナストラックを加えたリマスター盤になります。



マーシフル・フェイトの延長線上にある正統派な様式美メタル。
マーシフル・フェイトに比べるとシンセに比重が置かれているのか
曲の雰囲気を盛り上げるための重要なパートの一つになっており、
北欧出身らしいヒンヤリとした曲の質感や摩訶不思議な雰囲気を
醸し出すのに一役買っていると考えます。



キングのヴォーカルもハイトーンとファルセットを使い分け
より伸びやかに、より説得力を増して聴き手をグイグイと引き込みます。
ただ、その声のクセの強さは相変わらずで駄目な人はやっぱり駄目なんだろうなあと。
楽曲の質が高いだけにこのヴォーカルで敬遠されるのはなんとも勿体ないと思いつつ、
自分なんかがデスメタルのヴォーカルが苦手なのと一緒なんだろうなと
ふと、考えてみたり。



今回の来日のゴタゴタでバンドの評判は落ちたでしょうが、曲に罪はありませんので。
入門用としても完成度の高いこの1stは自信を持ってお勧めできる1枚です。



それでは。