穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

されど闇の深さを知る

ガンガンに照りつける容赦無い夏日で早くもグロッキー気味。
今からこんなんじゃあ先が思いやられますね。



さて、今日はそんな暑気を払うためにガンガンに熱いのを1枚。
77年にデビューしたラム・ジャムのベスト盤「THE VERY BEST OF」です。



泥臭さ漂うハードロックもやればポップな曲やらサザン・ブギなんかも
やったりと、多彩な表情を見せるバンド。
しかし、聴き込めば気付きますがその根っこにあるのはブルーズを
基調としたハードロックだと思うのです。
そのタイトルからベスト盤かと勘違いしそうですが、その実態は
1stと2ndをカップリングした2in1アルバムです。



1曲目、大ヒットした「BLACK BETTY」で、いきなりトップギア
ファンキーな跳ねるリズムにほぼ、コードカッティングのみで切り込む
ギターと曲の構成は非常にシンプルながら、もう聴いているだけで
体が動き出しそうなノリのいい1曲。
隙間が多くシンプルな音作り故に余計な装飾の必要性を感じさせず、
おまけにノリがいいと来れば、こりゃ売れるわけだと納得の1曲。



かと思えば10曲目の「TOO BAD ON YOUR BIRTHDAY」なんかの
イントロがT.REXの「GET IT ON」まんまだったりとか、「これ、
確信犯だろ、なんてことして笑わせてくれるんだ」と、初視聴時は
思わず膝を叩いたもんですが。



アルバム後半曲は新加入のギタリストの影響が強いのか、
よりハードロック色を強めた曲が並びます。
14曲目の「JUST LIKE ME」なんて、普通にメタルのアルバムとかに
紛れ込んでいても違和感の無い程の恰好良さ。
いや、なかなか聴かせる1曲ですよこれは。



チャンスに恵まれなかったのか2nd以降の動向が知れず、バンドも
とっくに解散したのかもしれませんが、なんだかんだで
このバンドも、俺にとってはなくてはならない愛すべき
B級バンドの1つだと考えます。



ドロ臭いハードロックあたりをご所望の方には相当訴えかける
ものがある1枚でないかと思うのです。



遠い記憶の奥底に眠る野性を呼び覚ますシンプルなドラム音は
極上の睡眠導入剤となるのでした。




それでは。