穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

命みぢかし恋せよ人類!

高気圧が張り出してきた影響で陽射し&湿度が厳しい1日。
帰宅早々、ビールでこれを流し込む。
具は山盛りで遠慮なくいきたい。


悪くなる前に果物も色々始末する。
「チミ、こりゃなかなかイケるね」
さいですか。



先日、アマゾンにてアニメ関係の音源を色々閲覧している際に
偶然見つけた1枚。
あの「銀河漂流バイファム」のOP、ED曲を担当したTAOが
当時ワーナー・パイオニアに唯一残した1枚「FAR EAST」の再発盤です。



アニソン初の英詞、アニソンらしからぬロック然とした曲を
演奏するなど、当時は色々とセンセーショナルな話題を振りまいた
バンドでした。
その演奏スタイルも当時では珍しかったヴァイオリンを配した
プログレ要素も交えた洋楽スタイルのロックバンドと、当時の国内でも
なかなかお目にかかれなかったもの。
しかも「HELLO,VIFAM」みたく英詞の歌なんて、背伸びしたくて
生意気盛りの自分みたいなガキ共の自尊心を刺激するには
まさにうってつけの1曲。
詞の内容もちゃんと物語の内容を反映しているところがその辺の
安易なタイアップ曲とは違うところでした。
アルバムタイトルでもある「FAR EAST(極東)」というネーミングを
見ても、自分達は極東のごく小さな島国のバンドかもしれない。
けれどもそういう枠には囚われないスケールの曲を演るバンド
なんだという、強い自己主張のようなものも多少窺えるのです。



この1枚はワーナー・パイオニアから音源提供を受け、
インディーメーカーが再発した物。
当時アルバムに収録されていた全曲に「HELLO,VIFAM」のシングルバージョン
(オペレーターとのやり取りのあるテレビ版でお馴染みのあの曲)や、
ED曲「NEVER GIVE UP」などを含むボーナストラック3曲を収録した
ワーナー時代の音源を全て網羅した決定盤。
バイファム関連の音源以外にも聞かせる曲が多数収録されている
ボリュームたっぷりな1枚。
短命に終わったこのTAOというバンドの全貌を俯瞰するのには
最適な1枚として楽しめると思うのです。



曲を聴きつつ、スタイルとしてはクリムゾン的なものも目指して
いたのかもしれないなどと、ヴァイオリンの音色を聴きながら思うのでした。




それでは。